大岳発電所
大岳発電所について
大岳発電所は、大分県玖珠郡九重町に位置する九州電力の地熱発電所です。1967年（昭和42年）に運転を開始したこの発電所は、日本の事業用地熱発電所としては初の事例であり、また、熱水分離型（フラッシュサイクル）を採用した発電所としても日本初となります。
発電所の概要
大岳発電所は、その先進的な技術と歴史的な意義から、日本の地熱発電の先駆けとして重要な役割を果たしてきました。運用開始から半世紀以上が経過し、設備の老朽化が進んでいたため、発電設備の建て替えが計画されました。
発電所の役割
この発電所は、単に電力を供給するだけでなく、他の地熱発電所の運転監視も担っています。約2km離れた八丁原発電所、及び、約20km離れた滝上発電所の運転状況は、この大岳発電所から一括して監視されています。
発電設備の建て替え
老朽化対策として、発電設備の建て替え工事が2018年9月に着工し、2020年12月の運転開始を目指して工事が進められました。新しい発電設備は、出力が14,500kW級に増強される予定であり、これにより発電能力が向上します。また、発電に利用する井戸（生産井及び還元井）は、既存のものが継続して使用されることになっています。
発電所の運転状況
建て替え工事中も、現在の発電施設は運転を継続し、電力供給を維持しています。新しい設備への移行もスムーズに行われるよう計画されており、電力供給への影響を最小限に抑える努力がなされています。
発電設備詳細
まとめ
大岳発電所は、日本の地熱発電の歴史を語る上で欠かせない発電所であり、その技術と運用は日本の再生可能エネルギー開発に大きな貢献をしてきました。新設備への更新によって、今後も安定的な電力供給が期待されています。
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