大島綾華

大島 綾華について

大島 綾華（おおしま あやか、2003年1月31日生まれ）は、広島県広島市出身の日本将棋連盟に所属する女流棋士です。女流棋士番号は74。彼女は森信雄氏の門下生として将棋の道を歩み始めました。

将棋との出会い

大島さんの将棋の旅は、小学6年生の頃に始まりました。双子の弟と父親が将棋を楽しんでいる姿を見て、自らも興味を持ち、父から教わることに。将棋道場へ通うことでさらに熱中し、その後の人生における大きな転機となりました。

中学2年生で初めて全国大会に挑みましたが、最終局での苦い経験から彼女はさらに将棋に打ち込む決心を固めました。その試合は、ファンにとっても記憶に残る熱戦となり、その経験が彼女を女流棋士への道に進ませました。

奨励会への挑戦

将棋の道を真摯に歩むために、大島さんは奨励会を目指します。彼女はアマチュア棋戦にはあまり参加せず、通信制のN高等学校に転校しながら研修会に参加しました。しかし、高校2年生から3年生にかけて受験した奨励会試験は思い通りに進まず、二次試験で敗北を繰り返す厳しい道でした。
2020年の最終試合では、持将棋となるという悔しい結果に繋がりましたが、彼女はその失敗からも学び、成長し続けます。

2021年3月にはついに研修会での成績を纏め、B2に昇級し、女流棋士2級として正式に将棋界の仲間入りを果たしました。

女流棋士としての成長

2021年6月26日には、マイナビ女子オープンで予選を勝ち上がり、女流1級に昇級します。その後の2024年3月にはさらに上の女流二段に昇段することに成功しました。この際の勝利は、さらなる挑戦権を獲得する重要な瞬間となりました。

彼女は、西山朋佳女王への挑戦権を得るも、五番勝負では未だ勝利をつかめずにいますが、そのストレート敗北からも多くのファンは彼女の今後の成長を期待しています。

人物とエピソード

子供の頃、彼女は格闘技にも興味を持ち、小学1年生から5年生まで少林寺拳法を習っていました。この運動経験が、将棋における精神力や集中力の向上に寄与しているとも言われています。

学業においては、学校法人角川ドワンゴN高等学校を卒業。その後、将棋での挑戦を続けています。
また、彼女の奨励会試験試合では、いくつかの千日手や反則負けなど、数々のドラマチックなエピソードが生まれており、その度に彼女は成長を遂げました。

特に、2021年11月の二歩反則負けは痛恨の試合となりましたが、将棋界の厳しさを物語る出来事でもあります。これらすべての経験が、彼女の棋士としての成長を支えています。

昇段と成績

大島綾華は、女流棋士としての成長を重ね、さらなるタイトル獲得を目指しています。彼女の棋風は居飛車党であり、今後の活躍が期待される若手女流棋士の一人です。2024年3月4日に女流二段に昇段し、その実力を証明し続けています。彼女の新たな戦いに注目が集まります。

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