大島郡 (山口県)

大島郡について

大島郡（おおしまぐん）は、山口県に存在し、周防国に位置する郡です。この郡は、人口が13,096人、面積138.1km²、人口密度は94.8人/km²とされています（2024年9月1日現在の推計）。現在、大島郡には周防大島町（すおうおおしまちょう）という単一の町が含まれています。

郡の成立と歴史

大島郡の起源は1879年（明治12年）に遡ります。この時期に行政区画として正式に発足しました。当初は、周防大島町のほかに柳井市の一部（平郡）を含んでいました。古代には、『古事記』に「大島」という名前が登場し、小豆島の次に生まれた島として記録されています。このように、郡の名称や地域は歴史的な経緯を持っています。

738年（天平10年）には、周防国正税帳に大島郡が初めて記載されました。その後の1651年（慶安4年）には、毛利氏が大島郡の一部を大島宰判とし、久賀に勘場を置いたことが記録されています。本州の一部も岩国領や上関宰判に属していましたが、その後の明治時代には多くの変更がありました。

明治以降の展開

明治4年には、さまざまな行政改革がありました。1871年には山口県と岩国県の管轄が定められ、1879年には郡区町村編制法が山口県で施行され、現在の大島郡が正式に発足しました。初代郡役所は東屋代村に設置され、その後は地域の統合や分立が続きました。

特に明治22年（1889年）に施行された町村制では、複数の村が新たに発足しました。特記を除き、これらは現在の周防大島町の地域を形成しています。続いて、久賀村や安下庄村、小松志佐村などが町制を施行し、地域の行政変更が行われていきました。

1941年（昭和16年）には家室西方村が白木村に改名され、1950年代には合併や編入が続きました。特に2004年10月1日には、久賀町、大島町、東和町、橘町が合併して周防大島町が生まれました。この合併により、現在の大島郡の形が整ったのです。

終わりに

大島郡はその歴史の中で、多くの変遷を経て現在に至ります。山口県におけるその存在は古代から続くものであり、現在も地域住民たちによって大切に守られています。郡の歴史や文化を学ぶことは、地域の理解を深めるだけでなく、日本の地域史を知る上でも重要です。多彩な歴史的背景を持つ大島郡は、訪れる人々にとっても魅力のある地域と言えるでしょう。

もう一度検索