大崎ニューシティ

大崎ニューシティの概要

大崎ニューシティ（おおさきニューシティ）は、東京都品川区に位置する複合施設であり、JR大崎駅に直結しています。この施設は、1980年代の工場跡地の再開発を経て、1987年に完成を迎えました。再開発は東京都品川区の都市計画に基づいて進められ、地域の活性化を図る重要なプロジェクトとなりました。

再開発の背景

1978年12月、品川区は大井・大崎・五反田を結ぶ都市軸を形成し、副都心の育成を目的とした長期基本計画を策定しました。これを受けて、1981年8月に日本精工など11社と個人3名で再開発準備組合を設立しました。その後、都市計画が決定し、1983年8月には大崎駅東口第1地区市街地再開発組合が設立されました。そして、1984年に工事に着手し、1987年には大崎ニューシティが竣工・開業しました。

設計と施設の特徴

大崎ニューシティは、かつての工業地帯のイメージを払拭するために、明るい色合いの建物が設計されています。施設内には中庭（Oパティオ）が設けられ、緑と噴水、彫刻、イベント広場などが配置されています。また、山手通りに跨る屋根付きの歩道橋（O歩道橋）により大崎駅と直結しており、交通の便が素晴らしいことも特徴の一つです。このような設計は、地域住民の憩いの場としても機能しています。

街区構成

大崎ニューシティは、いくつかのビルから構成されています。具体的には以下の通りです：

• - 1号館 - TOC大崎ビルディング

クリニックやコンビニが入居しており、地域の基幹施設となっています。

• - 2号館 - ホテルニューオータニイン東京

2階にはO美術館があり、地域の文化発信の場となっています。

• - 3号館 - 日精ビルディング

日本精工を始めとした様々な企業の本社が入居し、ビジネスの中心的な存在です。

• - 4号館 - 新大崎勧業ビルディング

郵便局や飲食店舗があり、生活利便性が高いです。

• - 5号館 - 店舗棟

地元住民が求めた生鮮食料品を扱う店舗もあり、生活に密着した施設として人気を博しています。

発展と交通アクセス

大崎ニューシティは、再開発の先駆けとしての役割を果たし、その後のゲートシティ大崎（1999年）やThinkPark（2007年）、ソニーシティ大崎（2011年）など、周辺地域の開発を促進しました。

交通については、JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、東京臨海高速鉄道りんかい線が利用可能で、大崎駅の東口から徒歩1分という非常に便利な立地に位置しています。これにより、近隣地域や都心へのアクセスが良好です。

結論

大崎ニューシティは、歴史的な背景と現代的な都市機能を兼ね備えた施設として、多様な利用がなされています。その設計や交通の利便性、さらには地域の活性化に寄与する施設として、今後も発展が期待される重要な地点です。

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