大平かずお

大平かずお：ギャグ漫画界の異才

大平かずおは、1954年9月7日生まれ、島根県浜田市出身の日本の漫画家です。福岡県福岡市へ移住後、漫画家としてのキャリアをスタートさせました。1977年、『週刊少年ジャンプ』（集英社）に掲載された『マラソン社長』でデビュー。トレードマークは、デビュー時から変わらない眼鏡姿。シンプルな線と短い等身、そして震えるような口元を持つキャラクターが特徴的な画風です。

ギャグ漫画から野球漫画へ

大平かずおは、ギャグ漫画を専門としていましたが、後に野球漫画や4コマ漫画など、幅広いジャンルにも挑戦しました。

週刊少年ジャンプ時代

『週刊少年ジャンプ』時代には、以下の作品を発表しました。

びくびくニャンコ

擬人化された猫たちと人間が織りなすご町内ギャグ。1977年後期赤塚賞佳作を受賞し、1978年に連載されました。寺沢武一の『コブラ』と同時期に連載開始。
アイアムどっしー

丼尻湖に生息するドジでスケベな恐竜、ドッシーの活躍を描くギャグ漫画。ウルトラマンのパロディキャラクター、ウレトルマンが登場します。

少年キング時代

集英社での活動に限界を感じた大平かずおは、『週刊少年キング』（少年画報社）へ移籍しました。

すうぱあドッシー

『アイアムどっしー』の続編。基本的な設定は前作と同じですが、ウレトルマン以外にも新たなキャラクターが登場します。ヒットコミックスから全3巻が発売され、大平の連載作品の中では最も単行本の巻数が多い作品です。

野球漫画時代

爆笑野球ギャグ大行進

小学館の学年別学習雑誌に連載された4コマ漫画。ぜんきよしとの共著。
あっかんベースボール

『小学六年生』に連載。
あんぐりベースボール

『まんがパロ野球ニュース』（竹書房）に連載。
* どんどこオーレ!&オールスターズ

『月刊少年チャンピオン』（秋田書店）に連載された4コマ漫画。

その他、『中学コース』（学研）にもプロ野球のコーナーの漫画を執筆していました。

その他の活動

『B.L.T.』（東京ニュース通信社）のテレビ欄の4コマ漫画のコーナーに連載。スタートレックネタが中心でした。

師匠は小林よしのり

大平かずおは、小林よしのりのアシスタントを務めていました。『小林よしのりのゴーマンガ大事典』（イースト・プレス）には、小林のアシスタントから独立したと記載されています。小林の初期の代表作である『東大一直線』にも、背景の作画で参加しています。小林自身も集英社で伸び悩んでいた時期に、大平に声をかけられて『キング』へ移籍したというエピソードがあります。

まとめ

大平かずおは、ギャグ漫画から野球漫画まで、幅広いジャンルで活躍した漫画家です。その独特な画風とユーモアあふれる作風は、多くの読者を魅了しました。小林よしのりのアシスタント経験や、他誌への移籍など、様々なエピソードを持つ大平かずおの作品は、今もなお多くの人々に愛されています。

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