大平和祈念塔

大平和祈念塔について

大平和祈念塔は、正式には「超宗派万国戦争犠牲者慰霊大平和祈念塔」と呼ばれ、大阪府富田林市にそびえ立つ高さ180メートルの美しい白い塔です。この塔は、パーフェクト リバティー教団|パーフェクト_リバティー教団（PL教団）によって建立され、設計は日建設計、施工は東急建設によって行われました。その特徴的なデザインは、教団の二代目教祖である御木徳近が手掛けたもので、粘土細工のような造形が目を引きます。

この塔は歴史上の戦没者を弔うために造られ、人種や民族、国家や宗教にかかわらず、その霊を慰霊・鎮魂することを目的としています。そのため、PL教団の信者だけでなく、一般の人々にも低層階が開放されており、幅広く利用される場となっています。

塔の内部にはエレベーターが設置されており、上部には展望台もあります。落成した1970年8月1日以降、一時は一般の人々にも展望台が開放されていました。教団はこの近隣に「PLランド」という遊園地を運営しており、訪問者に対して開放的な姿勢を取っていましたが、その後の運営方針の変更により、展望台の一般公開は終了しました。また、PLランドも1989年に閉園するまでに規模を縮小し、「桜ヶ丘遊園」へと改称されました。

現在、大平和祈念塔はPL教団の信者を対象にした神殿への参拝が認められるのみで、一般の人々には塔の下部のみが利用可能です。毎年8月1日には「年祭」と呼ばれる祭事が行われ、塔の下部にある神殿で様々な行事が催されます。これにより、慰霊の場としての役割が継続的に果たされています。

大平和祈念塔は、平和への願いを込めた重要な施設として、多くの訪問者を迎え入れ、戦没者への深い感謝と慰霊の意識を高めるきっかけとなっています。この塔は、ただの建造物ではなく、平和の象徴であり、様々な信条や宗教にかかわらず人々を引き寄せる場所となっています。訪れることで、過去を振り返るとともに、未来への平和への思いを新たにすることができる場所です。

もう一度検索