大平山圭四郎

大平山 圭四郎

大平山 圭四郎（おおひらやま けいしろう）は、昭和期に活動した日本の大相撲力士である。1910年12月23日に栃木県宇都宮市で生を受け、本名を斎藤 四郎といった。角界では春日野部屋に所属し、最高位は十両4枚目にまで昇進した。

生涯

郷里の栃木を離れて上京した斎藤四郎は、鐘淵紡績株式会社に職を得た。会社では運動部の一員として活躍し、特に相撲においてはその才能を開花させた。東京府の代表として明治神宮競技大会に出場するなど、アマチュア相撲の世界で確かな実績を残している。

力士としての歩み

アマチュアでの活躍を経て、やがて大相撲の世界を志すこととなる。名門・春日野部屋に入門し、1934年1月場所で初土俵を踏んだ。この時名乗った四股名は「鐘ヶ渕」。これは自身が以前勤めていた鐘淵紡績にちなんで名付けられたものである。力士としての素質に恵まれ、着実に番付を上げていった。

HOWTO: Continue writing the text, elaborating on the career progression, the rename, the challenges in Juryo, the subsequent fall and retirement, and the post-retirement life. Ensure the total text is between 1000 and 1400 characters and maintains a flowing narrative, avoiding direct copy-pasting from the input. Use Markdown formatting.

順調に昇進を重ね、入門からおよそ7年後の1941年1月場所で新十両に昇進を果たした。しかし、慣れない地位での相撲に苦戦し、この場所は3勝12敗と大きく負け越してしまった。この結果、残念ながら僅か一場所で再び幕下への降格を余儀なくされた。幕下の地位で捲土重来を期す日々が続いた。この間、自身の四股名を、初土俵から名乗っていた「鐘ヶ渕」から「大平山」へと改めている。改名後、再び力を蓄え、およそ2年後の1943年1月場所で二度目の十両昇進を果たした。

しかし、二度目の十両昇進後も、この地位で安定した成績を残すことは容易ではなかった。勝ち越しと負け越しを繰り返す場所が多く、自己最高成績は9勝（場所によって異なる星数での勝ち越し）に留まった。特に昭和20年代に入ると、戦後の混乱期と重なり、場所の開催形式や間隔にも影響があった。大平山は十両の地位に踏みとどまろうと奮闘したが、昭和21年（1946年）11月場所を最後に、再び十両の地位から陥落することとなった。

十両陥落後、再び関取の座に返り咲くことはなく、翌昭和22年（1947年）11月場所を最後に、37歳という年齢で現役を引退することを決断した。現役引退後は、年寄山科を襲名し、今度は指導者として後進の育成にあたった。年寄としては長きにわたり角界に貢献し、昭和50年（1975年）には、日本相撲協会の規定により停年退職を迎えた。停年後、山科の名跡は、後に横綱となる三重ノ海が1980年の引退に際して一時的に襲名しているが、間もなく武蔵川へと変更された。大平山 圭四郎、こと元山科親方は、1981年5月18日にその生涯を閉じた。

改名歴

鐘ヶ渕（かねがふち）1934年1月場所 - 1941年5月場所
大平山（おおひらやま）1942年1月場所 - 1947年11月場所

最高位

十両4枚目

出身地

栃木県宇都宮市

もう一度検索