大庭村 (島根県)

大庭村の歴史と沿革

大庭村（おおばむら）は、かつて島根県意宇郡八束郡に位置していた自治体で、現在は松江市の一部として知られています。具体的には、大庭村は松江市大庭町、山代町、佐草町、大草町、八雲町平原に該当します。

沿革の流れ

大庭村の歴史は明治時代に遡ります。1872年（明治4年）、廃藩置県の影響により、松江藩が廃止され、松江県が設立されました。この時期、大庭村は松江県に属し、古い文書には出雲国意宇郡大庭村と表記されています。これは、大庭村が地域の歴史的文脈において重要な位置を占めていたことを示しています。

1878年（明治11年）には地方自治法が制定され、これに伴い行政区分が改定されました。翌年の2月から、島根県意宇郡の第八区山代村および第十一区大庭村とされるようになりました。この改変は、大庭村の名前が公式に用いられるようになった重要な転機でした。

1884年（明治17年）には、群区町村編制法、府県会規則、地方税規則の三新法が施行されました。同年の8月には、意宇郡十六町村、島根郡十六ヶ村、秋鹿郡八ヶ村の体系が整備され、大庭村は意宇郡の一部として位置付けられました。この時、大庭村は他の四つの村、すなわち佐草村、大草村、平原村、西岩坂村を含む形で形成されました。

その5年後、1889年（明治22年）には町村制が実施され、島根県意宇郡大庭村となりました。この新たな自治体構造に伴い、翌90年の4月からは大庭村の大字が大庭、山代、佐草、大草、平原の五つに分けられました。この分割は、地域のより細かな行政区分を確立し、地域住民の利便性を高めることを目的としていました。

さらに、1896年（明治29年）には、意宇郡、島根郡、および秋鹿郡という三つの郡が統合され、本村は新たに設立された島根県八束郡に属することとなりました。この統合は、行政管理の効率化を図るものであったと言えるでしょう。

そして、1951年（昭和26年）には大庭村が松江市と合併し、これによって現在の松江市大庭町、山代町、佐草町、大草町に名前が引き継がれることになりました。また、この合併により、松江市の行政区も大庭地区として位置付けられました。

参考文献

• - おおば風土記（荒川勲、1997）

関連リンク

• - [島根県の廃止市町村一覧]

このように、大庭村は島根県の地域の歴史の中で特に重要な役割を果たしており、進化する行政区分と地域アイデンティティの形成に寄与してきました。

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