大建設計

株式会社大建設計：日本の建築設計を牽引する老舗企業

1948年、住友土地工務株式会社と日本建設産業株式会社出身の有志らによって設立された株式会社大建設計は、日本の建築設計業界において歴史と実績を誇る組織系建築設計事務所です。当初は大阪建築事務所として発足し、その後、名古屋、東京、九州（福岡）など主要都市に事務所を次々と開設。着実な事業拡大を進めてきました。

技術革新と社会貢献の歩み

大建設計の歴史は、数々の技術革新と社会貢献の物語でもあります。設立当初から、軟弱地盤対策のための浮函基礎工法の開発（1951年）や、先進的な全溶接工法の開発（1955年）など、時代のニーズに応える技術開発に積極的に取り組んできました。クボタ鉄鋼との共同開発による遠心力鋳造鋼管や「Gカラム構法」（1963年）、大空間構造を実現した「キール構法」（1967年）など、建築業界に大きな影響を与えた技術革新も数多く生み出しています。

1971年には社名を株式会社大建設計に変更し、1982年には海外施設設計部門を独立事業部として設立。グローバルな展開も視野に入れた事業基盤を構築しました。その後も、プラント施設設計部門（1993年）、医療施設設計部門（2001年）など、専門性の高い事業部を順次設立することで、多様な建築ニーズへの対応力を強化。1990年代以降は、仙台、京都、横浜、札幌、広島など全国各地に事務所を拡大し、日本全国を網羅する体制を確立しています。2000年にはISO9001を取得し、品質マネジメントシステムの構築にも取り組んでいます。

数々の受賞に輝く建築作品

大建設計は、長年に渡り、数々の建築設計賞を受賞しています。その受賞歴は、同社の高い設計力と技術力の証です。受賞作品は、行政施設、オフィスビル、文化施設、医療福祉施設、教育施設、スポーツ施設、商業施設など多岐に渡り、地域社会の発展に貢献する建築物が数多く含まれています。

例えば、名古屋市都市景観賞を受賞した名古屋市富田工場や名古屋港水族館、大阪・こころふれあうまちづくり賞奨励賞を受賞した和泉中央駅南センター「エコール・いずみ」、鉄道建築協会賞を受賞した南北線王子駅駅舎など、その作品群は多様性に富み、それぞれの地域に根付いたランドマークとしての役割を果たしています。これらの受賞歴は、大建設計が長年培ってきた技術力とデザイン性を評価するものです。

多様な分野と持続可能な社会への貢献

大建設計は、行政施設・オフィス、都市再生・開発、文化施設、医療施設・福祉施設、教育施設・研究施設、スポーツ施設・レクリエーション施設、動物園・水族館、宿泊施設・商業施設、居住施設、環境整備施設、環境衛生施設、流通運輸施設、生産施設など、多岐にわたる分野で設計実績を有しています。

近年では、持続可能な社会への貢献を重視し、環境に配慮した設計にも積極的に取り組んでいます。CASBEE 堺 建築環境賞など、環境配慮型の設計に関する受賞歴も多数あります。今後も、技術革新と社会貢献を両立させながら、人々の生活を豊かにする建築物を創造し続けることが期待されています。

今後の展望

70周年を超える歴史を持つ大建設計は、更なる発展を目指し、常に技術革新と社会貢献に挑み続けています。多様な分野での実績と高い技術力を活かし、未来の社会に貢献する建築物を生み出し続けるでしょう。

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