大形村 (新潟県)

大形村（おおがたむら）

大形村は、かつて新潟県中蒲原郡に存在した村です。1943年6月1日に新潟市へ合併し、その歴史を閉じました。現在の新潟市東区の一部を構成しています。

概要

大形村は、1901年（明治34年）から1943年（昭和18年）までの期間、中蒲原郡に位置していました。村役場は海老ヶ瀬に設置されていました。

地名の由来

大形という地名の由来には、有力な説があります。現在の新潟市東区河渡本町にある大形神社から見渡せる土地は、かつて低湿地帯であり、潮の満ち引きによって大きな沼地が現れる、潟のような場所でした。この様子から「大潟」と呼ばれるようになり、それが転じて「大形」になったと言われています。

歴史

大形村は、周辺の村々の合併を経て誕生し、新潟市への編入によって消滅しました。以下にその変遷を記します。

1877年（明治10年）3月15日 - 海老ヶ瀬村と海老ヶ瀬新田が合併し、海老ヶ瀬村となりました。
1877年（明治10年）6月23日 - 寺山新田と石仏新田が合併し、寺山新田となりました。
1889年（明治22年）4月1日 - 町村制の施行に伴い、松島村と日本岡村が発足しました。
1898年（明治31年）2月4日 - 松島村が分裂し、新松島村と三箇村が発足しました。
1901年（明治34年）11月1日 - 新松島村、三箇村、日本岡村が合併し、大形村が誕生しました。
1943年（昭和18年）6月1日 - 新潟市へ編入され、大形村は消滅しました。

行政

歴代村長

齋藤藤作（1933年頃 - 1935年頃）
菅文一（1940年頃 - 1943年5月31日）

教育

小学校

大形村には、大形小学校がありました。その起源は、1923年（大正12年）4月1日に海老ケ瀬、本所、松崎、津島屋の4つの尋常小学校が合併して誕生した大形尋常小学校です。これらの4校の中で最も古いのは海老ケ瀬校で、1875年（明治8年）5月に設置されました。

1941年（昭和16年）の国民学校令施行により、大形村大形国民学校と改称され、1943年の新潟市への編入に伴い、新潟市立大形国民学校と改称されました。

交通

鉄道路線

現在、旧村域には東日本旅客鉄道（JR東日本）白新線の大形駅が設置されていますが、大形村が存在した当時は未開通でした。

参考文献

『新潟県年鑑（昭和八年度版）』新潟県年鑑社、1933年3月25日。
『新潟県年鑑（昭和九年度版）』新潟毎日新聞社、1933年12月31日。
『新潟県年鑑（昭和十年版）』新潟毎日新聞社、1934年12月7日。
『新潟県年鑑（昭和十一年版）』新潟毎日新聞社、1936年1月5日。
『新潟県年鑑（昭和十六年版）』新潟毎日新聞社、1940年12月1日。
『新潟県年鑑（昭和十七年版）』新潟日日新聞社、1941年11月20日。
* 『新潟県年鑑（昭和十八年版）』新潟日報社、1942年12月10日。

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