白新線

白新線（はくしんせん）

白新線は、新潟県の新潟市中央区にある新潟駅から新発田市の新発田駅を結ぶ、JR東日本が運営する鉄道路線です。全体の距離は27.3kmで、信越本線と重複する区間も含まれます。この路線は主に東日本旅客鉄道（第一種鉄道事業者）及び日本貨物鉄道（第二種鉄道事業者）により運営されています。白新線は、全線が電化され（直流1500V）、複線区間も新潟駅から新崎駅間に存在しています。

基本情報

• - 軌間: 1067mm
• - 駅数: 10（起終点を含む）
• - 複線区間: 新潟駅 - 新崎駅間
• - 最高速度: 優等列車は120km/h、普通列車は100km/h
• - 運行指令所: 新潟総合指令室が統括しています。

白新線の旅客案内においては、ラインカラーとしてピンクが用いられており、全線がIC乗車カード「Suica」の新潟エリアに含まれています。また、全区間が新潟近郊区間とされたことも特筆すべき点です。

歴史

白新線の起源は明治時代にさかのぼります。当時、新潟と新発田を結ぶ手段は河川舟運や徒歩が主流でした。1927年、鉄道敷設法に「新潟県白山より新発田に至る鉄道」が規定され、国主導で計画が進行されましたが、当初の計画は実現せず、歴史的な変遷を経て1951年にこの路線の一部が旅客営業を開始しました。

特に、1958年まで沼垂経由で新潟駅に至る計画は重要であり、最終的に新潟駅の移設に伴い、路線の終点が新潟に変更されました。1972年には羽越本線と同時に電化されるなど、徐々にサービス向上が図られました。

運行形態

白新線は、特急「いなほ」を含む多様な列車が運転されています。特急「いなほ」は、新潟駅と酒田駅を結ぶ重要な交通手段であり、上越新幹線との接続も行われています。また、地域輸送の一環として、普通列車が新潟駅を起点に豊栄駅や新発田駅、さらには村上駅に至るまで運行されています。特急列車や臨時快速も含め、多様なダイヤ編成が存在しています。

使用車両

現在の白新線では、特急「いなほ」にE653系、また快速「海里」にHB-E300系が使用されています。普通列車にはE129系やGV-E400系が多く運用されています。近年、ワンマン運転も導入され、一部列車には運転士がいないケースもあります。これにより、効率的な運行が実現されています。

課題と展望

白新線は、旅客だけでなく貨物輸送も担っており、特に新潟貨物ターミナルとの結びつきが重要です。しかし、運行中の遅延やダイヤの乱れは度々発生しており、特に冬季の悪天候時にはその影響が顕著に現れるため、沿線自治体からはさらなる整備や複線化の要望が寄せられています。

今後も、白新線の安定した運行のために、地域のニーズに応じた運営方針が求められています。

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