大御神社

大御神社について

大御神社（おおみじんじゃ）は、宮崎県日向市の日知屋にある由緒ある神社です。地元の人々からは「日向のお伊勢さま」として慕われており、歴史や文化的価値が評価されています。境内には、日本最大級のさざれ石群が存在し、本殿は国の登録有形文化財にも指定されています。

歴史

大御神社の創建時期は不明ですが、日知屋庄の鎮護として、古くから信仰されてきたと考えられています。元禄時代までの記録が残されていますが、宝永地震によって津波に流されたとされ、その後の神社の姿が変わっていきました。『日向地誌』には、かつての名称「脇浜大神宮」や最近の「日知屋神社」についても言及されています。1879年（明治12年）には現在の「大御神社」という名前に改称されました。旧名の「脇の浜」は、現在の「伊勢ケ浜」を指しており、そこの神社が「日向のお伊勢さま」と呼ばれる理由でもあります。また、この地域には日知屋城の跡地もあり、その歴史的背景が脈々と息づいています。

祭神

大御神社の祭神は天照皇大御神で、このことから地元では「日向のお伊勢さま」として親しまれています。神社は、毎年多くの参拝客を迎えています。

境内の特徴

社殿

社殿は1936年（昭和11年）に建立され、木造の平屋建てで神明造りです。特徴的なのは、屋根が銅板葺である点です。また、幣殿と拝殿も同年に建立され、本殿と同じく国の登録有形文化財となっています。これらの建物は、地域の歴史や文化を伝える貴重な遺産です。

さざれ石群

2003年（平成15年）の境内拡張時に発見されたさざれ石群は、国内最大規模を誇ります。その中でも「神座」と呼ばれる巨石があり、この岩は大海原を眺めたとされる伝説があります。此外、神座前には「龍神の霊」があり、古代遺跡と考えられる独特の形状が残されています。これらの石は、地域の神話や信仰を物語っています。

境内社

境内にある鵜戸神社も注目に値します。この神社は海蝕洞に位置し、古くから「鵜戸さま」として親しまれてきました。奉祀の詳細は不明ですが、洞窟の形が「昇り龍」に見えることから、龍神信仰の名残とも考えられています。

ラグビー日本代表とのつながり

大御神社は、ラグビー日本代表の必勝祈願が行われる場所としても知られています。2015年のラグビーワールドカップ前の合宿では、当社で必勝祈願を行った後、南アフリカ代表に歴史的な勝利を収めました。また、2019年のワールドカップ前にも参拝が行われ、その際には「君が代」をさざれ石の前で歌うなど、日本代表の結束を図る場ともなりました。

祭事

大御神社では、年間を通じて様々な祭事が行われています。1月の歳旦祭や2月の紀元祭、10月の例大祭など、多くの行事が地元の人々に親しまれています。

文化財

本社殿や幣殿・拝殿は、国の登録有形文化財としても保護されています。これらの建物は地域の文化遺産として引き続き、重要な役割を果たしています。

以上のように、大御神社は歴史的、文化的に重要な神社であり、訪れる人々にとって貴重な体験ができる場所として親しまれています。

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