大慧會教団

大慧會教団について

大慧會教団（だいえいかいきょうだん）は、日蓮系および法華系に属する新興宗教であり、霊友会系列の一部として位置づけられています。設立者は石倉保助（教団内での尊称：法明さま）と石倉マツヱ（教団内での尊称：普明さま）で、彼らの信念をもとにこの宗教団体が形成されました。

教義と信条

この教団は、西田無学が提唱した「在家による法華経の先祖供養」という理念に基づき、祖先や家族、社会との調和を目指しています。教団の信者は法華経を通じて先祖供養を行い、それによりさまざまな霊感や物質的な果報を受け取ることを期待しています。また、教団の本尊として釈迦牟尼世尊（ぶっそう）および大慧大国天神が安置されており、この二者は信者に対して神聖な存在として敬われています。

沿革

大慧會教団の設立には、石倉家の背景が大いに影響しています。石倉保助は島根県松江市で洋服屋の家庭に生まれ育ち、彼の祖父は敬神崇祖の信念を持ち続けました。成長した後、石倉は大阪で商店に勤め、後に経営者としての道を歩むことになります。1933年に商店が苦境に立たされた折、東京の知人から霊友会への入信を勧められ、先祖供養の修行を行い始めました。

1934年、身延山七面山への参拝の途中で「汝は妙法蓮華経五百弟子受記品第8の使命なり」との声を聞き、霊友会の第8支部の支部長に就任。1936年には御旗組に加わり、日蓮真筆とされる大黒天を祀りました。1938年には独立し、1949年に霊友会内で脱税事件が発生した際も石倉は教団に留まって事態の収拾に努めました。1951年には日蓮からの啓示に従い、大慧會教団を開教し、1953年には宗教法人としての認可を得ることになります。

教団の本部は大阪府堺市東区大美野に設置されており、信者は全国に存在しますが、特に近畿地方、特に姫路地域には多くの信者がいるとのことです。1988年には石倉夫婦の次男、石倉恒男が会長に就任し、教団の運営が引き継がれています。このように、大慧會教団は歴史的な背景を持つのみならず、現代においても活発に活動を続けています。

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