大手町プレイス

大手町プレイスとは

大手町プレイスは、東京都千代田区大手町に位置する、再開発によって誕生した複合施設です。かつてこの地には、江戸時代には福井藩邸、明治時代には大蔵省紙幣寮、そして戦後は逓信省関連施設が置かれていました。

これらの施設の老朽化に伴い、連鎖型土地区画整理事業として「大手町二丁目地区第一種市街地再開発事業」が計画され、2018年8月1日に「ウエストタワー」と「イーストタワー」という2棟の超高層ビルが竣工しました。

施設概要

低層部には、約750平米のカンファレンスホールをはじめ、飲食店、ショップ、クリニック、郵便局など約30店舗が入り、オフィスワーカーや地域住民の利便性を高めています。ウエストタワーの低層部には、約6,000平米のデータセンターも整備されています。

オフィスフロアは、コアを片側に寄せたコの字型で、ウエストタワーの基準階は約3,800㎡、イーストタワーの基準階は約2,900㎡と広々とした空間です。地下では東京メトロ大手町駅と直結しており、アクセスも良好です。

また、防災面にも配慮されており、約3,000人分の3日分の防災備蓄倉庫を備え、災害時には低層部が帰宅困難者の一時滞在施設として開放されます。さらに、大手町地域の蒸気ネットワークに接続し、非常時冷温水システムの排熱がエリア内のホテルやオフィスに供給されるなど、環境にも配慮した設計となっています。

国有地の売却

2022年9月9日には、財務省が住友商事などが入居するイーストタワーを中心とした大手町プレイスの政府保有分を、ヒューリックを中心とした企業連合に売却することを発表しました。売却価格は4000億円規模となり、国内の不動産取引としては過去最大級の規模となり、国有地を再開発後に売る初の事例となりました。

主なテナント

ウエストタワー

日本郵政株式会社
日本郵便株式会社
株式会社ゆうちょ銀行
株式会社かんぽ生命保険
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
JPロジスティクスグループ株式会社
JPロジスティクス株式会社
JPインベストメント株式会社
日本郵政キャピタル株式会社
日本郵政不動産株式会社
JP楽天ロジスティクス株式会社

イーストタワー

住友商事株式会社
オリックス生命保険株式会社
明治安田アセットマネジメント株式会社
三愛オブリ株式会社
キグナス石油株式会社
株式会社クニエ
株式会社マウスコンピューター
* 株式会社MCJ

まとめ

大手町プレイスは、オフィス、商業施設、カンファレンスホールなど多様な機能を集積した複合施設であり、大手町エリアの新たなランドマークとして、ビジネスと生活を支える重要な拠点となっています。また、災害対策や環境への配慮もなされており、持続可能な都市開発のモデルケースとしても注目されています。

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