大手駅 (静岡県)

大手駅（おおてえき）

大手駅は、かつて静岡県藤枝市に位置していた静岡鉄道駿遠線の駅です。この駅の歴史やその後の変遷について詳しく見ていきましょう。

沿革

大手駅の開業は1913年11月16日にさかのぼります。この日、当駅と藤枝新（後に新藤枝と改称）間が開通し、同駅が設置されました。設立当初はそれほど大きな役割を持たなかったものの、その後の1925年1月16日には、駿河岡部から当駅への路線が開通したことで、中間駅としての役割を担うようになりました。

しかし、時代の変化と共に駅の状況も変わります。1936年6月25日には、駿河岡部から当駅の間の路線が廃止され、再び終着駅となりました。その後、1964年9月27日には当駅から新藤枝間も廃止され、ついに大手駅は廃駅となってしまったのです。

現在の様子

大手駅の跡地についても触れてみましょう。現在、かつての大手駅のあった場所には、戸田書店藤枝東店と静岡銀行藤枝支店が建っています。駅が廃止された後、しばらく静鉄バスの藤枝営業所が存在していましたが、今はもうその跡形もありません。地域の発展にともなって、当駅の跡地は新たな役割を担い、周辺環境に溶け込んでいくことになりました。

隣の駅Network

大手駅の隣接駅には、同じく静岡鉄道駿遠線の慶全寺前駅があります。また、かつての藤相鉄道では、農学校前駅が1936年まで大手駅の隣駅として機能していました。こうした駅間のつながりは、藤枝市の交通事情において重要な役割を果たしていました。

脚注と関連項目

大手駅の歴史を理解する上で、藤枝焼津間軌道会社が持つ重要性も無視できません。1900年まで、この人車軌道が大手と焼津駅を結ぶ役割を果たしていました。このように、大手駅は藤枝市における交通の要所としての役割を長い間果たしていたのです。

駅が廃止されて久しいですが、その思い出は今も地域の人々に語り継がれています。静岡鉄道駿遠線の歴史の一部として、大手駅は静岡の交通史を語る上で欠かせない存在と言えるでしょう。

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