大明寺教会

大明寺教会

大明寺教会は、長崎県長崎市伊王島町に位置するカトリック長崎教区に属する教会です。沖之島にある馬込教会の巡回教会として、地域の人々の信仰を支えています。

歴史

大明寺教会の歴史は、1879年（明治12年）頃に旧教会堂が建立されたことから始まります。翌1880年（明治13年）に大明寺教会として正式に設立されました。現在の教会堂は1973年（昭和48年）に建てられたものですが、残念ながら非公開となっており、通常は内部を見学することはできません。

旧教会堂について

旧教会堂は、パリ外国宣教会のブレル神父の指導のもと、伊王島の大工であった大渡伊勢吉によって建てられました。瓦葺き木造平屋建ての入母屋造という、伝統的な日本家屋のような外観が特徴です。しかし、内部は三廊式の教会堂建築となっており、外観からは想像できない空間が広がっていました。福江島の立谷教会とほぼ同時期に建てられ、長崎の教会堂建築としては大浦天主堂に次ぐ古い建物でした。

1975年（昭和50年）に解体調査が行われた後、1995年（平成7年）に愛知県犬山市にある博物館明治村に移築復元されました。そして、2004年（平成16年）には国の登録有形文化財に登録され、その歴史的価値が認められています。明治村では、当時の姿をそのままに見学することができます。

所在地

〒851-1201
長崎県長崎市伊王島町1-1060

外部リンク

博物館明治村

大明寺教会は、現在では新しい教会堂が建てられていますが、旧教会堂は明治村でその姿を今に伝えています。長崎の教会建築の歴史を語る上で重要な存在であり、日本の近代化の歩みを伝える貴重な文化遺産と言えるでしょう。

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