大星公二

大星公二（おおぼし こうじ）

日本の実業家であり、NTTドコモの社長、会長を歴任した大星公二氏について解説します。

生い立ちと学歴

1932年4月7日、北海道札幌市に生まれた大星氏は、1945年に北海道庁立札幌第一中学校に入学。その後、1951年に北海道札幌北高等学校を卒業しました。1957年には東京大学法学部を卒業し、学業において優秀な成績を収めました。

NTT入社からドコモ社長へ

大学卒業後、日本電信電話公社（現在のNTT）に入社。1988年にはNTT取締役経営企画本部長に就任し、1990年には常務企業通信システム本部長へと昇進しました。1992年にはNTT移動通信網（NTTドコモ）の社長に就任し、その経営手腕を発揮しました。

iモード開発の推進

大星氏が社長を務めていた時代に、NTTドコモは画期的なサービス「iモード」を開発・展開しました。iモードは、携帯電話でインターネットやメールを利用できるという、当時としては革新的なサービスであり、その後の携帯電話のあり方に大きな影響を与えました。大星氏は、このiモード開発を積極的に推進し、NTTドコモの成長に大きく貢献しました。

NTTドコモ会長、そして現在

1998年にはNTTドコモの会長に就任し、その後も同社の発展に尽力しました。現在に至るまで、その経営者としての功績は高く評価されています。

多趣味な一面

大星氏は、仕事以外にも多趣味な人物として知られています。学生時代には全都道府県を旅行した経験を持ち、現在でも外出を好むなど、好奇心旺盛な一面を持っています。

家系

祖父には大型木造建築業者である大星鶴松、大叔父には大星組の創業者である大星三松がいます。このことからも、大星氏が歴史ある家系に生まれたことがわかります。

受賞歴

大星氏の経営手腕は、多くの方面から評価されており、数々の賞を受賞しています。主な受賞歴は以下の通りです。

1996年：経済界大賞敢闘賞
1997年、2000年：経済界大賞
2000年：経営者賞

主な著書

大星氏は、自身の経験や経営理念について、複数の著書を執筆しています。主な著書は以下の通りです。

『内なる論理からの脱皮（改訂版）』（NTT出版、1995年）
『ドコモ急成長の経営 : 企業価値創造と社会貢献の理念』（ダイヤモンド社、2000年）
PHP研究所編・大星公二監修『図解「次世代携帯電話」の衝撃! : IMT-2000であなたの生活はこう変わる』（PHP研究所、2001年）

参考文献

大星氏に関する参考文献として、以下の書籍が挙げられます。

『現代日本人名録2002 1 あ-かと』（日外アソシエーツ編集・発行、2002年）
『北海道　人物・人材情報リスト2004　あ-お』（日外アソシエーツ編集・発行、2003年）

大星公二氏は、NTTドコモを大きく成長させた立役者であり、日本の通信業界に多大な貢献をした人物として、今後も語り継がれるでしょう。

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