大槌町立大槌小学校

大槌町立大槌小学校の歴史

大槌町立大槌小学校は、岩手県の上閉伊郡大槌町小槌にあった公立小学校です。この学校は、2011年4月の時点で157人の児童が在籍していました。

東日本大震災とその影響

2011年3月11日に発生した東日本大震災によって、この学校は大きな被害を受けました。津波と火災により校舎の大部分が失われたのです。地震発生後、全校児童に対して大津波警報が出され、児童たちは高台へと避難しました。幸い、避難した児童は全員無事でしたが、親が迎えに来た生徒のうち7人が犠牲となってしまいました。

震災後の4月20日には、中央公民館で始業式が行われ、同年4月25日には山田町の岩手県立陸中海岸青少年の家で入学式が実施されました。4月26日からは、陸中海岸青少年の家を拠点に、山田町立船越小学校と共同で授業が始まりました。しかし、所在地が離れていたため、スクールバスが運行されることになりました。この震災の影響で、町内から多くの家庭が移転し、児童数は75名減少しました。

仮設校舎と新しい学校

4月9日には、町役場や消防署、警察署の交番が入る仮設庁舎が完成し、25日から機能を開始しました。その後、「大槌ふれあい運動公園」のサッカー場に、仮設校舎が建設されました。2011年9月20には、小学校4校が、9月22日には大槌中学校が開校しました。

2013年4月には、安渡小学校、赤浜小学校、大槌北小学校と合併し、新しい大槌町立大槌小学校が設立されました。旧大槌小学校は閉校となりましたが、火災で損傷を受けた鉄筋4階建ての校舎は、修復の上で新しい大槌町役場の庁舎に転用されました。

教育制度の変遷

その後、2016年4月には学校教育法の改正により、大槌町立大槌中学校と統合し、義務教育学校である大槌町立大槌学園が設立され、元の大槌小学校は完全に閉校となりました。このように、大槌町立大槌小学校は多くの歴史を持つ学校でありながら、その形を変え続けているのです。

沿革

• - 2013年4月: 大槌町立安渡小学校、赤浜小学校、大槌北小学校と旧大槌町立大槌小学校が統合。
• - 2015年4月: 大槌町立大槌中学校と統合し、学園の小学部となる。
• - 2016年4月: 大槌町立大槌学園に改組され閉校。

このように、大槌町立大槌小学校は震災を経て、新たなスタートを切った学校としての歴史を辿っています。

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