大槌駅

大槌駅

大槌駅は、岩手県上閉伊郡大槌町本町に位置する三陸鉄道リアス線の駅です。駅の愛称は「鮭とひょうたん島の町」で、その名の通り、地域を象徴する要素が駅のデザインにも取り入れられています。

歴史

大槌駅は、1938年（昭和13年）に鉄道省山田線の駅として開業しました。当時は終着駅でしたが、翌年には釜石駅まで延伸され、中間駅となりました。その後、国鉄からJR東日本へと管理が移り、貨物や荷物の取り扱いが廃止されるなどの変遷を経てきました。

2011年（平成23年）には、東日本大震災による津波で駅舎と構内が流失するという甚大な被害を受けました。しかし、地域住民の熱意と復興への強い思いによって、2019年（平成31年）に新駅舎が完成し、三陸鉄道リアス線の駅として再出発を果たしました。

駅構造

現在の駅舎は、ひょうたん島を模した円形のデザインが特徴的です。ホームは島式1面2線で、列車交換が可能となっています。復旧工事の際には、ホームの形態が相対式から島式に変更され、跨線橋が廃止され、代わりに踏切が設置されました。駅業務は、大槌町観光物産協会が受託する簡易委託駅となっています。駅舎内には、飲食店「Tokishirazu」と、土産店「大槌孫八郎商店」があります。

駅の利用状況

JR東日本時代の2018年度の1日平均乗車人員は73人でした。

駅周辺

駅の周辺には、ひょっこりひょうたん島のモデルとなった蓬萊島や、ドン・ガバチョ像があります。その他、大槌町役場、各種県道、国道45号、商業施設などがあります。

その他

JR東日本時代には、「Lumoturo（ルーモトゥーロ：灯台）」というエスペラントの愛称が付けられていました。また、震災で破損した旧駅の駅名標は、陸前高田市の東日本大震災津波伝承館で展示されています。

駅舎デザインは、町民による投票で決定され、ひょうたん島をモチーフにした現在のデザインが採用されました。

隣の駅

三陸鉄道
■リアス線
鵜住居駅 - 大槌駅 - 吉里吉里駅

脚注

記事本文の出典や利用状況、関連項目、外部リンクは、記事の最後に記載されています。

関連情報

日本の[[鉄道駅]]一覧
大槌駅：三陸鉄道

大槌駅は、震災からの復興の象徴として、地域の人々に愛される駅となっています。

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