大槻ケンヂのセニョール!セニョリータ!

大槻ケンヂのセニョール!セニョリータ!は、1989年10月から1990年6月までの間、ニッポン放送で放送されたラジオ番組です。この番組は資生堂の提供によって成り立っており、「仲村トオル・待たせてゴメン」の後番組としてスタートしました。放送は月曜日から金曜日にかけて行われ、各日約10分程度の内容でした。

番組の概要

パーソナリティは、大槻ケンヂ。本番組が始まる前の1989年4月までには、「オールナイトニッポン」の水曜1部でのパーソナリティも務めていました。大槻ケンヂは、筋肉少女帯のボーカルとしても知られ、特異なキャラクターで多くのリスナーを惹きつけました。

本番組では日替わりのコーナーが設定されており、特に「バンババン」というコーナーは非常に人気を博しました。このコーナーでは、リスナーを呼び集めてのイベントが二度行われ、多くの人々を巻き込む盛り上がりを見せました。リスナーから寄せられた投稿やネタを読むことで、大槻からはさまざまなノベルティが贈られており、その中には「大槻の心霊写真」といったユニークなものも含まれていました。

1990年 6月4日には大槻が「オールナイトニッポン」に戻ることが決まり、そのタイミングで本番組は終了しましたが、同月中は二つの番組が同時に進行されていました。その後の後番組は「TOSHIのXハラスメント」となり、この頃からスポンサーがダイハツに変更されました。

主なコーナー

この番組の中でも特に関心を集めたコーナーをいくつか紹介します。

- 減点ロックファミリー（月曜日・前期）: リスナーから募集した、大人たちとのエピソードを交えて、当時のロック文化を照らし合わせました。
- UFOのしわざ（月曜日・後期）: 不思議な体験や出来事を報告するコーナーで、リスナーの投稿が楽しみでした。
- 文化部ケンちゃん（火曜日）: 大槻が選んだ本や映画、音楽を紹介し、文化への視点を広げました。
- セニョールセニョリータ替え歌コーナー（水曜日・前期）: 以前の「オールナイトニッポン」でも人気だった替え歌コーナーが設けられ、多くの創作が寄せられましたが、次第に人気が減退しコーナーが変更されました。
- ハガキ裁判（水曜日・後期）: 近隣で困ったことや面白い出来事を告発し、大槻が独自に判決を下すというユニークな試みも行われました。
- バンババン（木曜日）: ザ・ドリフターズの曲に合わせて、スタジオやリスナーが一緒に楽しむコーナーで、大規模なイベントも開催されました。
- フリートーク（金曜日）: 各ネット局での裏送り分のトークが行われ、リスナーとのコミュニケーションを深めました。

放送局

主にニッポン放送で放送されていましたが、他にも多くの地方局がネットしており、各地域において放送時間が設定されていました。ニッポン放送では毎日22:30から10分間の枠で放送され、週末には別の番組を挟む形で放送が行われていました。特に北海道や九州からの放送もあり、多くのリスナーに親しまれていました。

結び

大槻ケンヂのセニョール!セニョリータ!は、放送終了後も多くのファンの記憶に残る人気番組として語り継がれており、そのユニークなスタイルやコーナーは今でも印象に残る人が多いことでしょう。ラジオの魅力を存分に発揮したこの番組は、リスナーとの心温まる交流の場として、また一つの文化的なシンボルとなりました。

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