大橋井堰用水

大橋井堰用水について

大橋井堰用水は、埼玉県さいたま市岩槻区を流れる農業用水路です。この用水路は、綾瀬川に設置された大橋井堰から取水しており、岩槻地域の農業を支える重要な役割を担っています。

大橋井堰

大橋井堰は、綾瀬川に設けられた堰で、橋と一体になった構造が特徴です。堰の南側は大橋として機能しており、日光御成街道（現在の埼玉県道2号さいたま春日部線）がこの橋を通っています。古くからこの場所に橋が存在し、地域の交通を支えてきました。

1999年には、堰の改修工事が行われ、より強固で安全な構造に生まれ変わりました。以前の橋は1931年に竣工したものでしたが、老朽化に伴い架け替えられました。この改修により、堰の機能が向上し、安定した用水供給が可能になりました。

大橋井堰用水路

大橋井堰から取水された水は、第一用水と第二用水の二つの用水路に分かれて流れます。

第一用水: 堰のすぐ左岸から取水し、主に岩槻区内の水田を灌漑します。この水路は、東北自動車道岩槻インターチェンジの建設に伴い、一部が地下を通るようになっています。
第二用水: 堰の少し上流側の左岸から取水し、第一用水と同様に周辺の水田を潤します。

1961年（昭和36年）には、素掘りだった水路がコンクリート張りに改修され、より効率的な水利用が可能になりました。これにより、水の損失が減少し、安定した水供給が実現しました。用水路は、谷下や加倉などの地域を通り、最終的には谷下で綾瀬川に再び合流します。

地域への貢献

大橋井堰用水は、古くから岩槻地域の農業を支えてきた重要なインフラです。堰と用水路の整備により、安定した水の供給が可能となり、地域の農業生産に大きく貢献しています。また、この水路は、地域の自然環境を豊かに保つ役割も果たしています。

まとめ

大橋井堰用水は、大橋井堰を起点とする農業用水路であり、岩槻地域の農業を支える重要な水資源です。堰と用水路の改修を通じて、安定した水供給と地域への貢献が続けられています。この水路は、地域の歴史と人々の生活に深く根ざした存在と言えるでしょう。

外部リンク

大橋（大橋井堰） - 有限会社フカダソフト（きまぐれ旅写真館）

もう一度検索