大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版

大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版：36年の歴史に幕を下ろした人気ラジオ番組

1986年4月7日に平日朝の帯番組としてスタートした『大沢悠里のゆうゆうワイド』。30年もの長きにわたり親しまれたこの番組は、2016年4月8日に平日放送を終了しました。しかし、リスナーからの熱い要望に応え、同年4月9日からは毎週土曜日15時～17時（JST）に土曜日版が放送開始されました。大沢悠里氏にとって、かつて担当した番組と放送時間は違えど、37年ぶりの土曜日レギュラー番組となりました。

番組コンセプトと特徴

平日版と同様、「人情・愛情・みな情報」をコンセプトに、リスナー参加型のコーナーや、社会問題、音楽、エンターテインメントなど幅広い情報を届けてきました。放送回数は平日版と通算され、8000回を超える放送回数を記録しています。オープニングとエンディング曲は、平日版と同じポール・モーリアの『はてしなき願い』が使用され、年末には越路吹雪の『愛の讃歌』を流すなど、長年愛されてきた伝統も受け継がれていました。

番組は、大沢悠里氏をパーソナリティに、パートナー、コメンテーター、そして様々なゲストを迎え、軽妙洒脱なトークと温かい人情味あふれる内容でリスナーを魅了しました。

放送時間拡大と番組の変化

2018年10月からは放送時間が10分拡大され、2時間番組になりました。2020年3月には長年パートナーを務めたさこみちよさんが卒業し、後任に西村知江子さんが就任。同年10月には公式TwitterとYouTubeチャンネルが開設され、新たな試みも展開されました。YouTubeチャンネルでは、大沢悠里氏と毒蝮三太夫氏による顔出しトークが配信されるなど、新たな視聴層へのアプローチも図られました。

番組終了とその後

2022年1月8日、大沢悠里氏から番組の終了が発表されました。36年に及ぶ『大沢悠里のゆうゆうワイド』シリーズは、2022年3月26日の放送をもって幕を閉じました。大沢氏自身の申し出によるもので、「車の免許返納のように、元気なうちにマイクを返納したい」との思いからだったと語られています。

長年の放送活動への感謝と共に、後進への道を譲るという決断でした。当初はラジオだけでなく、その他のアナウンスやナレーションの仕事からも引退を検討していましたが、「引退」という言葉ではなく「フェードアウト」として、自身の年齢と声の変化を考慮した決断だったと説明しています。最終回となる3月19日には、文化放送の『伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛』とのコラボレーションが実現。伊東四朗氏から労いの言葉が贈られるなど、多くの関係者から惜しまれる形で番組は終了しました。

最終回では、大沢悠里氏と毒蝮三太夫氏によるポッドキャスト番組『大沢悠里と毒蝮三太夫のGG放談』の開始が発表されました。この番組はSpotifyで配信され、新たな形でリスナーとの交流を続けています。

主要コーナーとタイムテーブル

番組は、平日版から引き継いだコーナーを多く含んでいました。オープニング・エンディング曲、交通情報BGM、挨拶、スタッフ紹介なども、平日版とほぼ同じでした。主なコーナーには、「ゆうゆう一週間」、「ゆうゆうラジオで元気」、「午後の招待席」、「悠里のグッドグッドミュージック」、「腰痛おさらば塾」、「ゆうゆう伝言板」などがあり、ゲストを招いてのトークや、リスナーからのメッセージ紹介、音楽、情報コーナーなどがバランス良く配置されていました。また、終戦の日前後は、秋山ちえ子氏の朗読や、大沢氏の実母が体験した東京大空襲の音源を放送するなど、歴史的な出来事にも触れる放送もありました。

出演者

パーソナリティ: 大沢悠里

パートナー: 西村知江子（2020年4月～）

過去の出演者: さこみちよ

コメンテーター: 鳥越俊太郎、与良正男、大坪信剛など

結論

『大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版』は、36年間、多くのリスナーに愛され続けたラジオ番組でした。大沢悠里氏の熟練の技と温かい人柄、そして多彩なコーナーと構成は、多くのリスナーに深い印象を残しました。番組は終了しましたが、その歴史と魅力は、長くリスナーの記憶の中に生き続けることでしょう。

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