大泉製作所

株式会社大泉製作所について

株式会社大泉製作所（英: OHIZUMI MFG. CO., LTD.）は、日本の電子部品メーカーであり、その本社は東京都中央区に位置しています。最近ではフェローテックホールディングスの完全子会社として運営されています。

企業概要

大泉製作所は、主にNTC（Negative Temperature Coefficient）サーミスタ、PTC（Positive Temperature Coefficient）サーミスタ、MNRバリスタ、サーミスタ温度センサーなどの製造・販売を行っており、特に車載用や空調機器用の温度センサーに注力しています。その他にも、2次電池や光通信用の電子部品といった多岐にわたる製品を取り扱っています。

この会社は、1939年8月13日に海軍航空本部の依頼を受けて、航空機用の高性能な電気接点製品を製造するために設立された日本接点研究所が起源です。その後、1944年3月25日に東京都板橋区で株式会社大泉航空機器製作所として法人化され、1945年に商号を「株式会社大泉製作所」に変更し、東京都練馬区に本店を移しました。

2012年には東京証券取引所マザーズ市場に上場し、市場での地位を強化しました。2020年には青森県南部地域と中国広東省に製造・物流の拠点を構えるなど、国際的な展開も進めています。

主な製品

大泉製作所の主な製品には、以下のようなサーミスタが含まれています。

• - NTCサーミスタ
• - PTCサーミスタ
• - MNRバリスタ
• - サーミスタアッセンブリ

これらの製品は、さまざまな産業分野で使用されており、信頼性の高い温度センサーを提供することで、顧客のニーズに応えています。

会社の歴史

大泉製作所の沿革は、1944年に遡ります。1946年に商号を変更し、1955年からはNTCサーミスタの製造を開始しました。その後、1966年に青森県十和田市に子会社を設立して製造体制を整え、1987年にはPTCサーミスタの製造も始めました。

多くの子会社を持ち、1980年代後半には八戸市や十和田市に新たな製造拠点を設けるなど、着実に成長を遂げてきました。2004年には中国に製造拠点を設立し、国際的な供給網を強化しました。

最近の動向

近年の大泉製作所では、2012年のマザーズ上場を経て、2022年にフェローテックホールディングスの連結子会社となり、2023年12月26日に再度のTOBが成立しました。その結果、2024年の初めには東京証券取引所グロース市場から上場廃止となり、完全にフェローテックホールディングスの傘下に組織されることになります。

このように、株式会社大泉製作所は長い歴史を持ち、電子部品業界で確固たる地位を築いてきた企業です。今後の成長と国際展開に期待が寄せられています。

もう一度検索