大津駐屯地

陸上自衛隊大津駐屯地

大津駐屯地は、滋賀県大津市に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。中部方面混成団が駐屯しており、陸曹、陸士、予備自衛官の教育訓練を主な任務としています。かつて旧日本海軍大津航空隊があった場所に位置し、その歴史を今に伝える施設も残されています。

概要

駐屯地の敷地は約160,000平方メートルで、外周は約2キロメートル。琵琶湖の湖畔に位置し、美しい景色が広がります。駐屯地司令は中部方面混成団長が兼務しており、敷地は南北に細長い形状をしています。北側には宿舎や教育関連施設が配置され、南側は射撃練習場やグラウンド、体育館があります。敷地中央には、海軍時代の資料を展示する資料館があり、入り口には「海鷲錬成之地」と刻まれた顕彰碑が設置されています。

旧海軍大津航空隊の面影を残しており、当時存在した3つの大型格納庫のうち1つが現存しているほか、桟橋や一部の建物も残っています。大津航空隊時代には、93式中間練習機や瑞雲、零式三座水上偵察機などの水上機が配備され、昭和19年には強風も配備されました。終戦後、この地はアメリカ軍の駐屯地となり、その後、陸上自衛隊大津駐屯地として再出発しました。

現在、大津駐屯地では、陸曹、陸士、予備自衛官の教育訓練が主な任務です。毎年4月には、中部方面混成団と大津駐屯地の創立記念行事が開催され、地域住民との交流も行われています。また、びわ湖毎日マラソンの開催支援や大津祭への協賛など、地域社会との連携も積極的に行っています。

沿革

1936年（昭和11年）：財団法人学生海洋飛行団の施設として開設。
1942年（昭和17年）-1945年（昭和20年）：大津海軍航空隊が水上飛行機の練習基地として使用。
第二次世界大戦後～1958年（昭和33年）：アメリカ陸軍第47歩兵師団第136歩兵連隊が駐留。その後、大津市に返還。
1959年（昭和34年）4月1日：陸上自衛隊大津駐屯地として開設。第3衛生大隊が伊丹[[駐屯地]]から移駐。
1960年（昭和35年）3月25日：第319地区施設隊が新編。
1962年（昭和37年）1月18日：
第3対戦車隊を新編。
第3衛生大隊が第3衛生隊に称号変更。
1973年（昭和48年）3月27日：第319地区施設隊が第7施設群に編合。
1981年（昭和56年）3月25日：第2教育団本部が善通寺[[駐屯地]]から移駐。
1990年（平成2年）3月26日：第4施設団が改編され、第319地区施設隊を廃止。
1992年（平成4年）3月27日：第3衛生隊が第3後方支援連隊衛生隊に改編。
1994年（平成6年）3月28日：
第3対戦車隊が廃止。
第3後方支援連隊衛生隊が千僧[[駐屯地]]へ移駐。
2006年（平成18年）3月26日：第4陸曹教育隊が大久保[[駐屯地]]から移駐。
2008年（平成20年）3月26日：第2教育団が廃止され、中部方面混成団が新編。
2015年（平成27年）3月26日：会計隊の改編に伴い、第409会計隊が廃止され、第397会計隊大津派遣隊が配置。

駐屯部隊

中部[[方面隊]]隷下部隊

中部方面混成団
中部方面混成団本部
第4陸曹教育隊
第109教育大隊
中部方面会計隊
第397会計隊大津派遣隊
中部方面システム通信群
第104基地システム通信大隊
第318基地通信中隊大津派遣隊
大津駐屯地業務隊「大津業」

防衛大臣直轄部隊

中部方面警務隊
第131地区警務隊大津派遣隊

過去の駐屯部隊

第319地区施設隊「319地施」：1990年（平成2年）3月26日廃止。
第3対戦車隊「3対戦」：1994年（平成6年）3月27日廃止。
第3後方支援連隊衛生隊「3後支-衛」：1994年（平成6年）3月28日大津駐屯地から千僧[[駐屯地]]へ移駐。
第2教育団「2教団」：2008年（平成20年）3月26日廃止。中部方面混成団に改編。

脚注

外部リンク

駐屯地'>大津駐屯地
中部方面混成団

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