千僧駐屯地

陸上自衛隊 千僧駐屯地

概要

千僧駐屯地（せんぞちゅうとんち、JGSDF Camp Senzo）は、兵庫県伊丹市広畑に位置する陸上自衛隊の駐屯地です。第3師団司令部をはじめとする多くの部隊が駐屯しており、中部方面隊の重要な拠点となっています。最寄りの演習場は長尾山演習場で、駐屯地司令は第3師団副師団長が兼務しています。近隣には伊丹駐屯地や川西駐屯地があります。

「千僧」という地名は「せんぞ」と読むのが正しいのですが、かつて陸上自衛隊のウェブサイトでは「せんぞう」と誤って表記されていました。この誤りは2014年から2016年7月29日まで修正されませんでした。

沿革

警察予備隊時代

• - 1952年（昭和27年）1月23日：千僧駐屯地が開設され、善通寺駐屯地から第3施設大隊と第3武器中隊が移駐しました。

陸上自衛隊時代

• - 1954年（昭和29年）7月1日：陸上自衛隊に移管されました。
• - 1957年（昭和32年）12月：第303地区施設隊が出雲駐屯地へ移駐しました。
• - 1959年（昭和34年）12月20日：第3管区総監部が伊丹駐屯地から移駐しました。
• - 1962年（昭和37年）

- 1月18日：師団制施行により、第3管区総監部が第3師団（乙）司令部へ称号変更されました。
- 2月10日：第3偵察隊が今津駐屯地から移駐しました。

• - 1970年（昭和45年）3月10日：第3師団が甲師団に改編されました。
• - 1975年（昭和50年）8月1日：師団改編に伴い、第3師団音楽隊が正規編成となり、第3音楽隊が新編されました。
• - 1992年（平成4年）3月27日：第3武器隊、第3補給隊、第3輸送隊、第3衛生隊（大津駐屯地）を統合し、第3後方支援連隊が新編されました。
• - 1994年（平成6年）3月28日：

- 第3師団が乙師団に改編されました。
- 第3施設大隊が大久保駐屯地へ移駐しました。
- 第3後方支援連隊衛生隊が大津駐屯地から移駐しました。

• - 2006年（平成18年）3月27日：即応近代化師団（政経中枢型）への改編に伴い、師団司令部付隊化学防護小隊が第3特殊武器防護隊として新編されました。
• - 2023年（令和5年）3月15日：第3偵察隊が第3戦車大隊（今津駐屯地）との統合により廃止され、第3偵察戦闘大隊となり今津駐屯地に移駐しました。

駐屯部隊

千僧駐屯地には、以下のような部隊が駐屯しています。

中部方面隊隷下部隊

• - 第3師団

- 司令部
- 第3後方支援連隊
- 本部
- 本部付隊
- 第1整備大隊（施設整備隊除く）
- 補給隊
- 輸送隊
- 衛生隊
- 第3通信大隊
- 第3特殊武器防護隊
- 第3師団司令部付隊
- 第3音楽隊

• - 中部方面システム通信群

- 第104基地システム通信大隊
- 第318基地通信中隊

• - 中部方面会計隊

- 第352会計隊

• - 千僧駐屯地業務隊

防衛大臣直轄部隊

• - 警務隊

- 中部方面警務隊
- 第131地区警務隊

最寄りの幹線交通

千僧駐屯地へのアクセスには、以下の交通手段が利用できます。

• - 高速道路: 中国自動車道宝塚IC/BS
• - 一般道: 国道171号、国道176号、尼崎池田線
• - 鉄道: JR西日本福知山線北伊丹駅、阪急電鉄伊丹線伊丹駅
• - 港湾: 神戸港、大阪港（共に指定特定重要港湾）、尼崎西宮芦屋港（重要港湾）
• - 飛行場: 大阪国際空港（第一種空港）、神戸空港（第三種空港）、舞洲ヘリポート、神戸ヘリポート

災害派遣等

千僧駐屯地は、災害派遣や国際貢献にも積極的に参加しています。

• - 災害派遣: 阪神淡路大震災（平成7年）、ナホトカ号重油流出事故（平成9年）、鳥インフルエンザ防疫作業（平成16年）、新潟県中越地震、JR福知山線脱線事故（平成17年）など。
• - 国際貢献: UNDOF派遣、イラク人道復興支援など。

脚注

陸上自衛隊 千僧駐屯地

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