大洲総合運動公園硬式野球場

大洲総合運動公園硬式野球場

大洲総合運動公園硬式野球場（おおすそうごううんどうこうえん こうしきやきゅうじょう）は、大分県大分市の大洲総合運動公園内に位置する野球場です。正式名称は「別大興産スタジアム」として命名権を取得し、それ以前は「新大分球場」と呼ばれていました。この施設は大分県の所有であり、大分県公園協会が運営を行っています。

概要・歴史

この野球場は、1971年に国東半島に移転した旧大分空港の跡地に建設され、1980年の3月に完成しました。同年の6月から利用が開始され、1981年にはプロ野球のナイター開催に向けた照明設備が整備されました。アマチュア野球の公式試合が中心に行われ、少年野球や高校野球、社会人野球など多様なカテゴリーの試合で利用されています。

プロ野球では、広島東洋カープや南海ホークスなどが何度か公式戦を開催しましたが、1989年を最後に公式戦が行われず、春のオープン戦での利用が中心となります。ただし、2008年には19年ぶりにプロ野球公式戦が行われ、横浜ベイスターズ対福岡ソフトバンクホークス戦が開催されました。

2011年には老朽化が進んだため、グラウンドの改修やスコアボードの全電光化が実施され、2012年の6月に使用が再開されました。命名権は、地元の不動産会社である別大興産が取得し、現在も契約が継続されています。

2021年からは、九州アジアリーグに所属する大分B-リングスが本拠地として使用しており、初年度には最多の試合数を開催しました。さらに、2022年には東都大学野球の地方開催試合としても利用されるなど、地域の野球文化を支える重要な施設となっています。

主なエピソード

この球場では、数々の記憶に残る試合が行われてきました。中でも、1995年3月3日には長嶋茂雄監督率いる読売ジャイアンツと王貞治監督率いる福岡ダイエーホークスとのオープン戦が開催され、これが初のON対決として話題となりました。また、2004年には日米大学野球選手権大会が開催され、賑やかな盛り上がりを見せました。

2005年には、楽天球団にとって初となる対外試合もこの場で行われ、楽天は見事に勝利を収めました。さらに、2008年のプロ野球公式戦では、雨で試合が中止になる中でのプレーが印象的で、記録としても残されています。

施設概要

野球場の規模は、両翼100ｍ、中堅122ｍで、内野は土、外野は天然芝で整備されています。照明設備が6基あり、様々な条件での試合運営に対応しています。収容人数は15,500人で、多様な観客が訪れます。アクセスは、大分バスや大分交通バスの利用が便利で、最寄りの停留所からも近く、アクセス性も優れています。

大洲総合運動公園硬式野球場は、地域に根ざしたスポーツ文化の発展を支え続ける存在であり、これからも多くの観客を魅了することが期待されます。

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