大浦城

大浦城（おおうらじょう）

大浦城は、現在の青森県弘前市賀田・五代に位置していた日本の城です。別名として、八幡城、大浦賀田城、西根の城とも呼ばれていました。

概要

大浦光信が津軽地方に進出する際の拠点として、古館を改修して築城されました。光信の子である大浦盛信が城主となり、その後、元和の一国一城令によって廃城となりました。現在、城跡は弘前市立津軽中学校の敷地などになっています。

城の規模は、東西に約500メートル、南北に約250メートルほどであったと推定されています。弘前市は2024年11月に大浦城跡の一部、約1万4千平方メートルを寄贈されており、今後これらの土地についても発掘調査を進める方針です。

歴史

大浦城は、文亀2年（1502年）に大浦光信によって築かれました。その後、大浦光信の子孫である大浦為則の婿養子、大浦為信の時代になると、本拠地が堀越城に移されたため、大浦城には城番が置かれるのみとなりました。元和の一国一城令により廃城となりましたが、二の丸、本丸、西の丸の土塁は残されました。廃城後も弘前城の詰城として機能し、西の丸には火薬庫（賀田塩硝御蔵）などが建てられました。

移築された建造物

大浦城の建造物の一部は、他の場所に移築されています。

大手門：弘前城の三の郭北門（賀田門）として移築されましたが現存していません。
台所：津軽氏の菩提寺である長勝寺の庫裡として移築され、現存しています。ただし、柱の太さや風蝕の度合い、痕跡の調査などから、古い柱材を使用しながらこの場所で新たに建築されたものとみられています。

キャラクター

弘前城で行われた天守の曳家工事を契機として、2016年に弘前市が地域おこしキャラクターのロボット「超城合体タメノブーンV」を制作しました。タメノブーンVを構成する5機の城ロボのうち、大浦城は「オウラー」というキャラクターとして登場します。

脚注

[脚注に関する情報があればここに記述]

関連項目

大浦氏
* 津軽氏

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