大浦駅 (新潟県)

大浦駅（おおうらえき）

大浦駅は、かつて新潟県南蒲原郡下田村（現在の三条市下大浦）に存在した、日本国有鉄道（国鉄）弥彦線の駅でした。地域の足として親しまれた駅の歴史と、現在の様子を詳しくご紹介します。

歴史

大浦駅は、1927年（昭和2年）7月31日に越後鉄道の駅として開業しました。当初は「越後高岡駅」という駅名になる予定でしたが、開業の40日前に大浦駅へと変更されています。同年10月1日に越後鉄道が国有化されたことに伴い、国有鉄道弥彦線の駅となりました。

しかし、1944年（昭和19年）10月16日に大浦駅は休止となります。その後、1946年（昭和21年）6月11日には再開に向けて構内で敷設工事の起工式が挙行され、同年10月1日に再開を果たしました。

1960年（昭和35年）3月25日には貨物の取り扱いを廃止。1963年（昭和38年）5月1日には業務委託駅となり、1976年（昭和51年）4月1日には荷物の取り扱いも廃止され、駅員無配置駅となりました。そして、1985年（昭和60年）4月1日、東三条駅 - 越後長沢駅間の廃線に伴い、大浦駅もその歴史に幕を閉じました。

駅構造

大浦駅は、単式ホーム1面1線のみを持つ地上駅でした。木造平屋建ての駅舎がありましたが、無人駅となっていました。

利用状況

1981年度の1日平均乗車人員は42人でした。

現在の駅周辺

旧駅前南側には下大浦の集落、駅裏側の北側には五十嵐川左岸沿いの高岡の集落があります。駅舎跡は両集落のほぼ中間に位置しており、高岡側を縦貫する五十嵐川左岸の堤防上は国道289号の旧道区間にあたる新潟県道331号三条下田線の経路となっています。

廃線後の軌道敷は国道289号のバイパス道路の整備に充てられ、駅舎跡には当時の下田村が整備した休憩施設「ひめさゆりパーク」が所在し、「弥彦線大浦駅跡」の石碑が建立されています。公園内にはトイレなども設けられています。

国道沿いには、廃止以前から旧道経由で運行されていた越後交通の「高岡」バス停留所がバイパス開通後に移設されており、下り（長沢・八木ヶ鼻温泉方面）・上り（東三条駅方面）とも自転車歩行者道沿いにバスベイが整備されています。

隣の駅

日本国有鉄道

弥彦線

越後大崎駅 - 大浦駅 - 越後長沢駅

脚注

越後交通

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧
廃駅

もう一度検索