大王わさび農場

大王わさび農場

大王わさび農場は長野県安曇野市に位置し、歴史あるわさび農園です。1917年に設立されたこの農場は、訪れる人々に安曇野経済の一翼を担い、年間約120万人が訪れる観光名所となっています。大王わさび農場は、北アルプスの清らかな湧水を利用し、地域特有の気候により安心してわさびを栽培しています。

農場の特徴

大王わさび農場は、15ヘクタールにわたる広大な敷地であり、わさびの栽培に適した湧水田が特徴です。毎日12万トンの湧水が流れ、その温度は年間を通じて約12℃と安定しており、質の高いわさびが育まれています。直射日光に弱いため、4月から9月末までのシーズンには、わさび田に黒い寒冷紗が掛けられ、適度な日照が保たれています。

歴史的背景

大王わさび農場の歴史は1915年、初代経営者がわさびを育てるための土地を開拓することを志したことから始まります。2年にわたる交渉の末、荒地を15丁歩の土地として取得し、1917年に農場の開場に至ります。その後、数年内にわさび田の開発が進み、1935年には新畑の開拓が完了しました。以来、農場は継続的に拡大し、観光施設や売店も充実してきました。

名物と観光施設

大王わさび農場の売店では、わさびを使った特産品も豊富に取り揃えており、特に人気があるのが「わさびソフトクリーム」と「わさびコロッケ」です。これらは観光客にとって、訪問の際の絶対的な楽しみとなっています。また、観光施設には大王神社、アルプス展望台、名水百選水飲み場などがあり、これらは訪れる人々に自然の美と文化を感じさせる場所となっています。

映画ロケ地

大王わさび農場は、映画監督の黒澤明氏が制作した作品「夢」のロケ地としても知られています。水車小屋内には、撮影時のパネルが飾られており、訪問者は映画の魅力を感じることができるでしょう。こうした歴史的な背景もあって、多くの観光客がリピーターになる理由となっています。

アクセスと所在地

大王わさび農場は、長野県安曇野市穂高3640に位置し、交通アクセスも良好です。JR大糸線の穂高駅からは、徒歩で約30分の距離にあり、観光シーズンにはあづみ野エンジョイバスが運行されています。訪れる際には、その便利さも考慮に入れて計画を立てると良いでしょう。

大王わさび農場は、安曇野の美しい自然の中で、わさびの生産だけでなく観光も楽しめる一大スポットです。豊かな歴史と文化に触れながら、安曇野の美味しい特産品を楽しむことができる場所として、多くの人々に愛され続けています。

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