大相似形テレビ

大相似形テレビ!!

『大相似形テレビ!!』（だいそうじけいテレビ）は、日本テレビ系列で放送されていたバラエティ番組であり、1992年10月24日から12月26日までの期間、毎週土曜日の19:00から19:54まで放送されました。全10回の放送数で終了したこの番組は、視聴者に「似ていること」をエンターテインメントとして楽しませることを目的としていました。

番組の概要

この番組では、有名人同士や人と物、物同士の面白い相似形をテーマにした内容が紹介されました。たとえば、エジプトやタイ、香港など外国からのネタや、江戸時代の資料を基にしたそっくりネタが取り上げられ、視聴者に新たな発見を提供しました。

出演者には、タレントや有名人からなるパネラーが集まり、今回紹介された相似形が本当に似ているのかを評価しました。評価は「IPPON」（一本）、「W-ARI」（技あり）、「TAIJO」（退場）という形式で行われ、ポイント制で進行。具体的には、「IPPON」が1点、「W-ARI」が0.5点、「TAIJO」が-1点として集計され、合計が3点以上の場合は賞金3万円が与えられました。また、全パネラーが「IPPON」の場合はさらに賞金10万円が提供されるシステムでした。

番組の変遷と終了

番組はその放送期間中にさまざまな新企画を試みましたが、特に裏番組で人気を博していた『美少女戦士セーラームーン』や『平成教育委員会』の影響を受けることも多く、視聴率の維持には苦戦を強いられました。例えば、1992年11月21日の放送では「顔面ミックスマシン」や「早押し顔面合成クイズ」など新しい企画を導入してみましたが、結果的にはわずか2か月半で放送を終了するに至りました。この放送回数10回という数字は、1時間枠での番組の中ではワースト記録に次ぐものでした。

後に放送された特番では、視聴者の記憶に残る短命番組の一つとして再評価されました。その中で、番組制作を担当したハウフルスは、系列局で放送されていた『マジカル頭脳パワー!!』とも関わりが深く、フォーマットの類似が見受けられました。

主な出演者

この番組の司会は堺正章と楠田枝里子が担当し、パネラーには和田アキ子や明石家さんま、関根勤、高田純次、コロッケ、塩田丸男、工藤兄弟、トニー・タナカなど多彩な顔ぶれが揃いました。また、ナレーションは内海賢二や関口伸、沼尾ひろ子が担当し、番組に深みを与えました。

主な企画

いくつかの目を引く企画が展開されましたが、特に「今週の大集合！」ではテーマに沿った似た人物を集める工夫がなされました。また「早押しモーフィングクイズ」では、二人の有名人の顔を合成してその正体を当てるクイズも人気を呼びました。さらに「世界の街の相似くん」では、日本の有名人に似た人物を外国から紹介するなど、視聴者を楽しませる工夫が尽くされました。

音楽

番組のテーマ曲にはGO-BANG'Sの「恋のフリフリ」が使用されており、特に2番の「だけどあなたは大相似形」という歌詞が注目されました。このフレーズは特にジングルとして頻繁に取り上げられ、視聴者の耳に残る効果がありました。

スタッフ

番組の制作には沢口義明や矢頭浩、浜田悠、小山薫堂が構成に関わり、リサーチはDNPやオフィスゲイム、スタッフ東京が担当しました。他にも多くのディレクターや総合演出、プロデューサーがスタッフとして携わりました。日本テレビ制作のこの番組は、多くの人々に記憶される興味深い過去のバラエティ番組となっています。

もう一度検索