大相撲・幕内の全取組

番組の概要

『大相撲 幕内の全取組』は、2004年1月12日から放送されているNHKの大相撲ダイジェスト番組である。これは、1959年からテレビ朝日系列で放送されていた『大相撲ダイジェスト』の後を受けて始まったもので、特に大相撲ファンにとって欠かせない存在となっている。この番組は、本場所中の日中に行われる幕下、十両、幕内の取り組みを中心に、未明及び早朝に24分間の枠でまとめて放送される。視聴者は、学校や仕事の都合で日中に視聴できない場合でも、全取組を楽しむことができる。

番組内容

番組では幕内の全ての取組を実況形式で紹介し、基本的にはノーカットで放送されているが、前半戦が長引いた場合は一部編集することもある。初期は十両の注目取組も毎日取り上げていたが、近年は幕内の全取組に焦点を当てている。このように、番組は多くのファンの期待に応える内容で構成されており、相撲の魅力を余すところなく伝えている。

番組の編成と特殊事情

放送開始からの約二十年の間、番組は様々な編成により視聴者に提供されてきた。例えば、2010年名古屋場所では、不祥事により初めて生中継が取り止められ、代わりに夕方の時間帯に放送された。この際、放送形態は大きく変わり、現場のカメラも減少しながらも、東京での編集要員が増強されるなど、高いクオリティでのダイジェストが実現された。

また、2011年の春場所では、大相撲八百長問題が影響し、開催そのものが中止となったため、ダイジェスト放送も行われなかった。このように、大相撲中継は、外的要因による影響を受けやすい性質があるため、その臨機応変な対応が求められている。

放送時間とその他の情報

『大相撲 幕内の全取組』は、日本の時間に合わせた複雑な放送スケジュールを持っており、各年ごとに変更が行われている。例えば、平日と週末で放送時間が異なるほか、特定の時期によりリアルタイムの放送もみられるなど、視聴者への配慮がなされている。

英語版の放送

さらに、2016年からはNHKワールドTVにて、『Grand Sumo Highlight』と題した英語翻訳版が放送されるようになり、国際的な視聴者向けに大相撲の魅力を伝えるための試みも行われている。このように『大相撲 幕内の全取組』は、日本国内外の相撲ファンを虜にし続けている。

結論

『大相撲 幕内の全取組』は、長年の伝統を持ち、大相撲の全取組を一堂に集めて伝えている特別な番組である。相撲ファンにとって、時間がない時でもこの番組を通して力士たちの戦いやドラマを追いかけることができる貴重な場となっている。この番組が今後も多くの視聴者に愛され続けることが期待される。

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