大石久和

大石久和

大石久和（おおいし ひさかず）は、1945年4月2日生まれの日本の建設官僚であり、元国土交通省技監です。彼は、道の駅制度の創設に尽力したことで広く知られています。

略歴

大石氏は、1970年に京都大学大学院工学研究科土木工学専攻修士課程を修了後、建設省に入省しました。その後、以下の役職を歴任しました。

1983年4月：近畿地方建設局奈良国道工事事務所長
1986年4月：中部地方建設局沼津工事事務所長
1988年1月：中部地方建設局企画部企画調査官、建設省道路局企画課道路防災対策室長
1993年4月：国土庁計画･調整局総合交通課長
1995年6月：建設省道路局道路環境課長
1996年7月：建設大臣官房技術審議官
1999年7月：建設省道路局長
2001年1月：国土交通省道路局長
2002年7月：国土交通省技監

2004年7月1日に退官し、同年7月30日に財団法人国土技術研究センター理事長に就任。さらに、早稲田大学大学院公共経営研究科客員教授も務めました。その後も、2005年に東京大学大学院情報学環特任教授、2007年6月に社団法人国際建設技術協会理事、2008年に京都大学大学院経営管理研究部 (MBA)客員教授、そして2008年から一般財団法人国土技術研究センター国土政策研究所長（兼務）など、数々の要職を歴任しました。

また、2015年4月には瑞宝重光章を受章、2016年6月には一般社団法人全日本建設技術協会会長、2017年6月には公益社団法人土木学会会長（1年間兼務）に就任するなど、その功績は高く評価されています。

受賞

社団法人全日本建設技術協会から平成17年度谷口賞を受賞しています。

著書

大石氏は、国土に関する深い知識と洞察に基づいた著書を多数発表しています。主な著書は以下の通りです。

『国土学事始め』（毎日新聞社、2006年）
『国土学再考 「公」と新・日本人論』（毎日新聞社、2009年）
『日本人はなぜ大災害を受け止めることができるのか―グローバル時代を生きるための新・日本人論』（海竜社、2011年）
『国土と日本人 - 災害大国の生き方』（中央公論新社、2012年）
『国土が日本人の謎を解く』（産経新聞出版、2015年）
『「危機感のない日本」の危機』（海竜社、2017年）
『「国土学」が解き明かす日本の再興　紛争死史観と災害死史観の視点から』（海竜社、2021年／経営科学出版、2022年）

共著

藤井聡『国土学―国民国家の現象学　叢書 新文明学4』（北樹出版、2016年）
藤井聡 共編『歴史の謎はインフラで解ける 教養としての土木学』（産経新聞出版、2018年）
藤井聡『日本人は国土でできている』（産経セレクト、2024年）

その他役職

大石氏は、以下の役職も務めています。

社団法人建設コンサルタンツ協会理事
財団法人先端建設技術センター理事
財団法人河川環境管理財団評議員


大石久和氏は、その卓越した知識と経験に基づき、日本の国土政策に多大な貢献をしてきました。彼の研究や著作は、国土問題に関心を持つ人々にとって貴重な情報源となっています。

外部リンク

藤井聡×大石久和「日本を強靭化する『国土学』」前編（築土構木の思想 第9回） - YouTube
藤井聡×大石久和「日本を強靭化する『国土学』」中編（築土構木の思想 第10回） - YouTube
藤井聡×大石久和「日本を強靭化する『国土学』」後編（築土構木の思想 第11回） - YouTube
【大石久和】「国土学」から考える日本人の進むべき道[桜H21/12/10] - YouTube
大石久和/国土学からみた北陸の地域づくり（上）
大石久和/国土学からみた北陸の地域づくり（下）
* 研究顧問座談会：国土と国土行政に関する問題意識（大石理事長）

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