大石将史

大石 将史

日本のスタントマン、そしてアクションシーンを設計・指導するアクションコーディネーターとして活動する。1981年（昭和56年）1月27日生まれ。スタントチームであるアルファスタントに所属し、数多くの映像作品や舞台に携わっている。

経歴

大石将史氏は、静岡県浜松市で誕生し、14歳という若さで地元に拠点を置くGAC（ギャラクシーアクションクラブ）にてアクション技術の習得を開始する。幼少期から特撮ヒーローに憧れ、アクションの世界に飛び込んだという。学生時代には、地元のテーマパークである浜名湖パルパルで開催されるキャラクターショーに出演し、観客の前でのパフォーマンス経験を積む。

プロのスタントマンを目指し上京後は、アクション俳優として活動の場を広げる。特に、特撮作品などのアクションショーが開催されるスカイシアターへの出演を通じて、身体能力を活かした高度なスタントスキルと演技力を磨いた。その後、活動の中心を映画やテレビドラマなどの映像作品に移し、スタントマンとして危険なシーンの代役を務める一方、アクションコーディネーターとして作品の世界観に合わせたアクションシーン全体の構成、演出、そして俳優や他のスタントパフォーマーへの指導に携わるようになる。

彼のキャリアにおける顕著な特徴の一つは、女性キャラクターのスタントを多く担当し、高い評価を得ている点である。男性でありながら、女性的な身体の動きや表現が求められる「女型」のスタントを得意としており、作品に深みとリアリティをもたらしている。

主な参加作品

大石将史氏は、その長年にわたるキャリアを通じて、多岐にわたるジャンルの映像作品やゲームに貢献している。スタントマンとしての演技だけでなく、アクション監督補やスタントコーディネーターといった立場で、作品のアクションシーン全体のクオリティ向上に寄与している。ここでは、その活動の一部を代表的な作品とともに紹介する。

映画

「るろうに剣心」シリーズ（2012年、2014年、2021年公開の各作品）
K-20 怪人二十面相・伝 (2008)
アイアムアヒーロー (2016)
闇金ウシジマくん Part3、ザ・ファイナル（2016年） - アクションコーディネーター
RE:BORN (2017)
曇天に笑う (2018) - スタントコーディネーター
検察側の罪人 (2018) - スタントコーディネーター
BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ- (2019) - スタントコーディネーター
映画刀剣乱舞-継承- (2019)
キングダム (2019)
ザ・ファブル 殺さない殺し屋 (2021)
G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ (2021)
他多数

テレビドラマ

「パワーレンジャー」シリーズ（2011年〜2021年放送の各作品） - 主要レンジャー役など多数担当
新撰組PEACE MAKER（2010） - アクション監督補
モブサイコ100 (2018) - アクションコーディネーター
精霊の守り人シリーズ
今際の国のアリス (2020、Netflix)
他多数

ゲーム

「龍が如く」シリーズ（2009年〜2020年の各作品） - アクション・モーションキャプチャーを担当
メタルギア ライジング リベンジェンス (2013)
JUDGE EYES:死神の遺言 (2018)
北斗が如く (2018)
他多数

PV

Gackt The Next Decade
F's シネマ 藤井フミヤ PVクリップ
DJ OZMA 極
他多数

まとめ

長年のキャリアと幅広い経験を持つ大石将史氏は、日本のエンターテインメント業界において、安全かつ迫力あるアクションシーンを実現するために不可欠な存在である。特にその得意とする「女型」スタントは、多様なアクション表現を可能にし、作品の魅力を高めている。彼の存在は、映像作品や舞台におけるアクション表現の進化に大きく貢献していると言えるだろう。

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