大石田謙治

大石田謙治（おおいしだ けんじ）は、1961年10月2日に神奈川県相模原市で生まれた元大相撲力士です。本名は石田謙治（いしだ けんじ）といい、身長182cm、体重141kgという恵まれた体格の持ち主でした。大鵬部屋に所属し、最高位は西十両13枚目まで昇進しました。

1977年3月場所に初土俵を踏み、入門から14年目の1990年9月場所に念願の新十両昇進を果たしました。これは所要81場所という、非常に長い道のりでした。しかし、十両での戦いは厳しく、初日こそ勝利したものの、翌日から13連敗を喫してしまいます。千秋楽には勝利したものの、2勝13敗という大きく負け越す結果となり、わずか1場所で幕下へと陥落しました。その後、再び十両の土俵に上がることはなく、三段目まで番付を下げ、1993年9月場所限りで現役を引退しました。

現役晩年には、体重が短期間で20kg以上も減少するという異変に見舞われました。当時、幕内で活躍していた智ノ花の豪快な「いぞり」と関連づけられ、「どうした、げっそり元十両・大石田」と、漫画家のやくみつる氏によって漫画のネタにされてしまったこともあります。

大石田の得意技は、突き、押し、左四つ、寄りでした。通算成績は351勝342敗7休で、勝率は.506。十両での成績は2勝13敗で、勝率は.133と大きく負け越しました。現役在位は100場所、十両在位はわずか1場所でした。三段目優勝を1回（1990年1月場所）経験しています。

大石田は、現役中に何度か改名をしています。初土俵から1985年11月場所までは本名である大石田謙治を名乗り、1986年1月場所から1986年5月場所までは大美鶴謙治（おおみづる けんじ）に、1986年7月場所から1989年3月場所までは再び大石田謙治に、1989年5月場所から1989年11月場所までは太遊謙治（だいゆう けんじ）に、そして1990年1月場所から引退まで再び大石田謙治に戻しています。

大石田謙治は、決して恵まれた力士生活を送ったとは言えませんが、100場所もの間、土俵に上がり続けたことは、彼の相撲に対する情熱と努力の証でしょう。その相撲人生は、決して平坦なものではなかったものの、多くの相撲ファンに記憶されるべき力士の一人です。

主な戦績

通算成績：351勝342敗7休 勝率.506
十両成績：2勝13敗 勝率.133
現役在位：100場所
十両在位：1場所
三段目優勝：1回（1990年1月場所）

改名歴

大石田 謙治(おおいしだ けんじ) 1977年3月場所-1985年11月場所
大美鶴 謙治（おおみづる -) 1986年1月場所-1986年5月場所
大石田 謙治(おおいしだ -) 1986年7月場所-1989年3月場所
太遊 謙治（だいゆう -) 1989年5月場所-1989年11月場所)
大石田 謙治(おおいしだ -) 1990年1月場所-1993年9月場所

参考文献

大相撲力士名鑑平成13年版、水野尚文、京須利敏、共同通信社、2000年、ISBN 978-4764104709

関連項目

大相撲力士一覧

外部リンク

* 大石田 謙治 - 相撲レファレンス

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