大神田正文

大神田正文：リキッド・オーディオ・ジャパン元社長の経歴と背景

大神田正文（おおかんだ まさふみ、1968年9月12日 - ）は、山梨県出身の日本の起業家です。彼は、かつてマザーズ市場に上場していたリキッド・オーディオ・ジャパン（LAJ）の元社長として知られています。

経歴

山梨県立都留高等学校を卒業後、1990年に東京大学工学部在学中にフューチャーキッズジャパンを設立し、起業家としてのキャリアをスタートさせました。その後、スーパーステージ、インターネットコミュニケーションズの代表取締役を経て、1999年11月にリキッド・オーディオ・ジャパンの社長に就任しました。

リキッド・オーディオ・ジャパンは、当時としては画期的な音楽配信サービスを提供し、注目を集めました。2000年にはマザーズ市場への上場を果たし、その記念パーティーには5000万円もの費用が投じられ、浜崎あゆみ、小室哲哉、モーニング娘。、つんく、伊秩弘将、藤原紀香、鈴木あみ、SPEED、ラモス瑠偉、岡野雅行など、当時の人気アーティストや著名人が多数出演し、テレビ局やレコード会社などの大手メディアも祝辞を寄せるなど、華々しいものでした。

暴力団との関与疑惑

しかし、その華やかな成功の裏で、大神田氏には暴力団との関与疑惑が付きまといました。2000年5月16日、東証ARROWSでの会社説明会にて、右手の指が5本欠落していることについて、「幼稚園の頃の事故によるもので、暴力団にやられたわけではない」と説明しました。また、インターネットの掲示板や雑誌などで噂されていた暴力団関係とのつながりについては、「平成6年から7年まで在籍していたことは確かだが従業員ではない。当時は有限会社大神田商事で経理を手掛けていただけで違法行為はなかった。暴力団関係の会社とは知らなかった、フロント企業だったかどうかわからない」と釈明しました。

しかし、その後の逮捕時の家宅捜索で、複数の指定暴力団住吉会系組幹部の名刺が押収されたことが明らかになりました。さらに、指定暴力団・六代目山口組の2次団体後藤組のフロント企業である自動車販売業者パパイノエールに総務部長の肩書で勤務していたことも判明し、暴力団との関係がより一層疑われることとなりました。

リキッド・オーディオ・ジャパンは、その後上場廃止となり、大神田氏自身も表舞台から姿を消しました。彼の経歴は、起業家としての成功と、暴力団との関与疑惑という、光と影の両面を持つものとして記憶されています。

関連項目

* ニューディール (企業)

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