大西弘幸

大西 弘幸のプロフィール

大西弘幸（おおにし ひろゆき、1963年8月22日生まれ）は、兵庫県出身の著名なサッカー審判員です。jリーグでの経験を持ち、特にJ2リーグを中心に活動してきました。彼は1995年12月に1級審判員として登録され、その後のキャリアにおいて多くの試合で主審や副審としての役割を果たしました。J1リーグ戦においては、主審を12試合、副審を35試合担当したことがありますが、その間にはJリーグ担当から離れていた時期もありました。彼は主にJ2リーグの主審としてその存在感を示していきました。

話題になった試合と判定

大西はキャリアの中で、いくつかの波紋を呼ぶ判定を行ってきました。その中でも特に注目されたのが、1999年10月24日に行われたJ2第32節の試合、ベガルタ仙台対アルビレックス新潟戦です。この試合では後半44分において、大西の誤審が試合の流れを大きく変える結果となりました。0-0の均衡を保っていた試合で、新潟のファウルが見逃されたことで、その流れの中で新潟がゴールを決め、最終的に1-0で勝利を収めました。この判定に対してサポーターは激怒し、試合後にピッチに乱入して大西を蹴り飛ばすという事件が発生しました。これは審判に対する厳しい反応が招いた一例として、サッカー界で記憶に残る出来事といえるでしょう。

もう一つの有名な試合は、2010年7月25日のJ2第19節、コンサドーレ札幌対横浜FC戦です。この試合は、2010 FIFAワールドカップ後の一戦であり、両チームのスター選手、特に中山雅史（札幌）と三浦知良（横浜FC）が所属していたこともあって、多くの観客が訪れました。試合中に大西は前半2分に、横浜FCのFW西田剛と札幌DF石川直樹がペナルティエリア内で交錯したプレーに対して、横浜FCにPKを与え、石川には「得点機会阻止」の理由でレッドカードを提示しました。この判定に関しては、NHK-BSで解説を務めた早野宏史が「非常に厳しい判定、ボールに行っているだけに」とコメントし、札幌の監督である石崎信弘も「映像を見直したが、PKではないと思う。審判の見てる位置が悪い」と語りました。このように、報道や解説からも大西の判定に対する疑問の声が多く上がりました。

大西の審判としての評価は、サッカー専門の雑誌である週刊サッカーダイジェストや週刊サッカーマガジンによって「5.0」とされており、その判定が賛否を呼ぶものであったことは明白です。彼のレフェリングは、時に議論を生むものでありながらも、サッカーの試合における重要な役割を担うものであることは間違いありません。

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