大車

大車（おおぐるま）

大車は、柔道の投技における足技の一つであり、講道館や国際[[柔道連盟]] (IJF) で正式に認められている技です。IJFの略号はOGUで示されます。

概要

大車は、まず後ろを向いて、自身の脚を相手の腿から腰にかけて当て、これを支点とします。そして、腰の回転を最大限に利用して、相手のバランスを崩し、回転させて投げるという技です。相手の足首に自分の足を当て、捻るように投げる場合は、足車という別の技になります。

柔道家の佐村嘉一郎は1956年の講道館機関誌『柔道』において、技の名称を「大内車」に変更することを提案しています。

変化

大車には、払腰や回込み払腰に見られるような、独特な体捌きを用いた変化技が存在します。講道館の公式YouTubeチャンネルでは、この体捌きに特化した大車の紹介動画が公開されています。

巻腰（まきごし）

巻腰は、相手の腰に自身の脚を曲げて挟み、足車のように投げる投技の一種です。この技は、1926年に出版された書籍『新式柔道』に掲載されています。

払腰との比較

大車は払腰と動きが似ていますが、いくつかの重要な違いがあります。

大車

体捌き: 後ろさばきで足を引きます。
相手との密着: 相手を腰に乗せることはありません。
投げ方: 相手を振り回すような形になります。
足の位置: 自分の足を当てる位置は、相手の太腿から腰のあたりで、足を真っ直ぐ伸ばして支点にし、腰の回転で投げます。
体捌きの意味: 後ろさばきを行うことで、相手との間に遊びを作り、技に入りやすくします。この原理は、浮腰（後ろ回りさばき）と同様です。

払腰

体捌き: 前回りさばきで足を踏み込みます。
相手との密着: 相手を腰に乗せます。
投げ方: 後ろに足を払って投げます。
足の位置: 自分の足を当てる位置は、相手の膝です。
体捌きの意味: 前回りさばきを行うことで、技に入りやすくします。この原理は、大腰（前回りさばき）と同様です。

外部リンク

大車 / O-guruma - YouTube KODOKANチャンネル
大車｜柔道チャンネル
画像 Judo Information Site
アニメーション Judo Information Site

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