足技

足技（あしわざ）についての考察

足技は、柔道の立ち技における一つの技術分類であり、主に足を使用した投げ技を指します。柔道には、現在21本の技が足技として分類されています。これには、膝車、足車、出足払、送足払、跳腰返、払腰返、払釣込足、支釣込足、小外刈、小外掛、小内刈、大外刈、大外車、大車、大外落、大外返、大内刈、大内返、燕返、内股、内股返、そして足払など、多岐にわたります。

足技の重要性

足技は、柔道の中でも特に重要な技術であり、技術の応用や相手との距離感を掴むために必要不可欠です。特に、工藤雷介が著書『秘録・日本柔道』で語った「柔道は足技で始まり足技で終わる」という言葉からも分かるように、足技は柔道の基本であり、深い理解が求められます。

名人の減少

近年、足払の名手が出現しにくくなってきたという現象が見られます。これは、いくつかの要因によるものと考えられます。まず一つ目の理由は、道場の畳の変化です。過去には琉球畳が使用されていましたが、現在は耐久性のあるビニール製の畳が主流です。この素材は長持ちする一方、技を繰り出す際の摩耗が大きく、特に出足払や送足払といった技の発揮が難しくなっています。

精妙さの欠如

次に、足技の中でも特に内股や大外刈といった派手な技に利用者が偏重し、

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