大辞泉

『大辞泉』について

『大辞泉』は、日本の著名な出版会社である小学館が発行している中型の国語辞典です。この辞書は、その詳細な収録内容と信頼性の高さから、多くの人々に利用されています。書籍版には約25万語が、デジタル版には2021年時点で約30万語が収録されており、日常生活から学術用語まで幅広い語彙を扱っています。

歴史

『大辞泉』の企画は1966年に始まり、1995年に初版が発行されました。その後の数年間で58万部が販売されており、これにより辞典の地位を確立しました。その初版の制作にあたっては、上代から現代までの文献に加え、新聞やテレビなどのメディアからも広範な語彙が集められています。この結果、約22万語が収録されることとなりました。

2012年には第二版が発行され、インターネット上の用語も積極的に取り入れたことで、登録語が約3万語増加し、総数は約25万語に達しました。また、第二版は上下2冊本となり、豊富なビジュアル資料は付属のDVD-ROMに収められました。このようなデジタルの利点を生かした形式は、他の紙媒体とは一線を画すものでした。

デジタル版

デジタル版の『大辞泉』は、1998年にCD-ROM版が発行されたことから始まり、現在ではスマートフォンアプリとしても利用可能です。iPhoneやiPad用のアプリ「デジタル大辞泉」が提供され、さらに各種電子辞書にも収録されています。このアプリの開発を担当するのは、HMDT株式会社の代表取締役である木下誠氏です。

さらに、オンライン辞書サービスの「ジャパンナレッジ」や「goo辞書」、「コトバンク」でも利用可能で、電子書籍リーダーのKindleにも提供されています。これにより、ユーザーはいつでもどこでも手軽に利用できる環境が整っています。『デジタル大辞泉』は、年に3回の更新を行い、新しい言葉にもタイムリーに対応しています。

重要な年表

• - 1995年12月1日 - 第一版が発行される。
• - 1998年11月20日 - 第一版の増補・新装版が発行。新しい用紙を使用し、ページ数は50ページ以上増加したが、重さは約1kg軽量化。
• - 2012年11月2日 - 第二版が発行。
• - 2021年9月 - Adobe Flash Playerのサポート終了を受けて、第二版のDVD-ROMがリニューアルされ、最新データが収録。

制作陣

『大辞泉』の監修には松村明が携わり、編集作業には池上秋彦や金田弘などが参加しています。また、編集協力として曽根脩が名を連ね、デジタル加工は株式会社ディジタルアシストが担当しています。これらの専門家たちが協力することで、信頼性の高い辞典が作り上げられています。

まとめ

『大辞泉』は、その豊富な語彙と正確な情報により、辞書としての役割を果たすだけでなく、言葉への理解を深めるツールとしても非常に価値があります。学ぶ人々、また日常生活で言葉を使う全ての人にとって、欠かせない資源として広く活用されています。

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