大通・菜園

大通・菜園（おおどおり・さいえん）

大通・菜園は岩手県盛岡市にある中心的な商業地域で、北東北最大の繁華街として知られています。ここには数多くのショップや飲食店が集まり、市民や観光客にとって重要な場となっています。

歴史的経緯

この地区は江戸時代には「御菜園」と呼ばれ、旧盛岡城主南部家が所有する菜園が広がっていました。当時は湿地帯であったものの、1900年代の初頭にかけて三田義正等の手によって市街地として整備され、現在の姿に発展してきました。大通・菜園の歴史は、地域の商業活動と密接に結びついており、開発の過程で多くの変革がありました。

地区の構成

大通・菜園は主に二つのエリアに分かれています。

• - 大通地区: 大通りを挟んで北側には主に飲食店や娯楽施設があり、南側は物販店が多数存在します。また、日曜日には大通周辺が歩行者天国となり、賑わいを見せます。
• - 菜園地区: 盛岡の老舗百貨店である川徳が中心店舗であり、高い集客力を誇っています。周囲には飲食店、ホテル、マンションなどが立ち並び、生活エリアとしても活用されています。川徳の移転は、菜園の発展に大きく寄与しており、現在では盛岡の商業の中心的存在となっています。

映画館通り

映画館通りは、盛岡市において主要な映画館が集まる通りです。近年、若者向けの店舗や飲食店も増加しており、地域の文化的な中心地となっています。平成時代に入ると映画館の数は減少しましたが、いくつかは新たな設備として通りや大通の再開発ビルに移転するなどの動きもあり、地域振興に貢献しています。また、2007年には「UMACCO盛岡大通場外発売所」が開所し、新たな魅力を加えました。さらに、みちのく国際ミステリー映画祭のメイン会場としても利用され、映画文化の発信地としての役割も担っています。

主要な施設

大通・菜園には多くの商業施設や映画館があります。主な施設には次のようなものがあります。

デパート・商業ビル

• - パルクアベニューカワトク: 地元の老舗百貨店で、長い歴史を持ち、地域の象徴的な存在です。
• - MOSS（盛岡大通ショッピング&スクリーン）: 映画館とショッピングが楽しめる複合施設です。
• - さわや書店: 地域密着型の書店として、書籍販売を行っています。
• - クロステラス盛岡: さまざまな店舗が集まったショッピングスポットです。
• - サンビル: 商業・ビジネス機能が集約されたエリアです。

映画館

現在営業中の映画館には、

• - 中央映画劇場
• - ルミエール1・2
• - フォーラム（MOSSビル内）
• - アートフォーラム（フォーラムの分館）
• - 盛岡ピカデリー などがあります。

過去に存在した映画館には、

• - 盛岡東映 (2004年に閉館)
• - 盛岡名画劇場 (2009年に閉館) などがあり、地域の映画文化の歴史を物語っています。

まとめ

大通・菜園は盛岡市における商業や文化の中心であり、人々に多様な体験を提供しています。これからも地域の発展とともに、多くの人々に愛されるスポットであり続けることでしょう。

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