大都会 PARTII

『大都会 PARTII』について

『大都会 PARTII』（だいとかいパートツー）は、1977年4月5日から1978年3月28日まで、日本テレビ系列で毎週火曜に放送された全52話の刑事ドラマです。この番組は、石原プロモーションが制作したもので、シリーズの第2作目となります。

制作と企画

本作は前作『大都会 闘いの日々』に引き続き「石原プロテレビ第二回作品」として制作されました。主要キャストの多くが前作から引き続いて出演している中、ストーリーの舞台が捜査第4課から強行犯担当の捜査第1課に移り、石原裕次郎が演じるキャラクターも新聞記者から外科医に変わるなど、基本設定は一新されました。また、新たに松田優作がレギュラーキャストとして加入し、渡哲也演じる黒岩と共に若手刑事という役割を果たします。

ストーリーと特徴

本作は、派手なアクションシーンや軽妙なユーモアを取り入れ、娯楽性が高い作品となっています。前作ではアクションの要素が控えめでしたが、本作では銃撃戦やカーチェイスが等々、視聴者を楽しませる要素が強調されています。視聴率も前作を大幅に上回り、放送期間も当初の2クールから4クールへと延長されるほどの人気を博しました。

シリーズの終盤には九州でのロケも行われ、石原プロモーションに関連する宝酒造の工場内で撮影が実施されています。しかし、全てがアクションというわけではなく、前作に見られた人間ドラマの要素も引き継がれています。各エピソードではラブストーリーや社会情勢を反映した内容、実際の事件を基にしたシナリオなど多岐にわたったストーリーが展開され、視聴者を飽きさせることがありませんでした。

主な登場人物

• - 黒岩頼介（演：渡哲也）: 城西警察署の捜査課部長刑事。柔道や空手の達人であり、部下からの信頼も厚いが、情に厚い性格ゆえに感情的になることも。彼の過去は多くの苦難に満ち、苦労を重ねる中で警察官としての道を選びました。
• - 徳吉功（演：松田優作）: 滅多に敬意を払わずマイペースな捜査課の刑事であり、黒岩の信頼する部下。彼はファッションやクラシック音楽に詳しく、独特の個性を持つキャラクターです。
• - 丸山米三（演：高品格）: 経験豊富なベテラン刑事であり、勘の鋭さが光ります。戦争経験もある彼は、捜査において不可欠な存在とされています。
• - 大内正（演：小野武彦）: 実直な性格で、上手く立ち回ろうとする姿勢が印象的な刑事。

その他、クルーや病院関係者など多彩なキャストが物語を彩り、見応えのある内容に仕上げられています。

音楽と制作スタッフ

音楽の面では、当初は深町栄を中心としたバンドGAMEによる楽曲が使用され、その後ミクロコスモスIIによる追加録音曲も取り入れられました。これにより、豪華さが増す音作りが実現され、番組の雰囲気を一層引き立てる要因となりました。

放送と影響

放送中の見逃せないエピソードやキャラクターの活躍は何度も視聴者の心に残り、シリーズ全体を通じての人気を築き上げました。それが今でも高い評価を受け続ける理由になるでしょう。

このように、『大都会 PARTII』は日本の刑事ドラマの枠を超え、様々なジャンルの要素を取り入れた作品として、多くの人々に愛されました。

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