大野灯台

大野灯台について

大野灯台（おおのとうだい）は、石川県金沢市に建設された灯台であり、その特異な四角柱の形状から、多くの観光客や灯台ファンから注目を集めています。また、この灯台は日本の灯台50選にも選ばれており、歴史的な背景を有する重要な構造物です。

歴史

大野灯台の歴史は1878年（明治11年）にさかのぼります。当初は大野町の住民で船主であった浅勘七が自身の財産を投じて灯竿を建設し、大野港の目印としました。この灯竿は、魚油を焚いて光を発していました。その後、1897年には、周辺の上金石町や下金石町も灯台を設置し、それぞれ点灯を開始しました。この時期に、下金石灯竿が大野灯竿と名称を変更し、灯台としての地位を固めました。

1912年には大野灯竿が廃止され、その後1922年には上金石灯台が金石灯台と改名されるなど、灯台の名称変更が行われました。1929年には金石灯台の灯高や光の距離が調整される中で、1934年に大野町が新たに大野灯竿を設置しました。この灯竿が最終的に大野灯台へと変貌を遂げるのは1953年のことです。

1954年には大野港と金石港が合併して金沢港が誕生し、灯台の重要性が更に増しました。その後、1981年には灯台の光力を高めるための機能向上が図られ、1998年には灯台記念日に際して、本灯台が「日本の灯台50選」に選出される栄誉を得ました。

アクセス

大野灯台へのアクセスは多様で、公共交通機関を利用する場合、北陸新幹線およびIRいしかわ鉄道線の金沢駅から中橋バス停へ向かい、北陸鉄道バス三馬大野線に乗車します。大野バス停または大野港バス停で下車すれば、灯台はすぐ近くにあります。自動車の場合は、北陸自動車道の金沢西インターチェンジを利用し、金沢港まで約15分で到着します。

周辺情報

大野灯台の周辺にはいくつかの観光地があります。特に、石川県金沢港大野からくり記念館や、銭屋五兵衛記念館、大野川、大野日吉神社などがあり、訪れる人々にとっては灯台だけでなく、多くの見どころが楽しめるスポットです。

まとめ

大野灯台は、石川県金沢市に壮観な姿を見せる四角柱の灯台で、数々の歴史的な出来事を経て今日に至っています。そのユニークな形と重要な地理的位置は、灯台としての役割を果たすだけでなく、観光資源としても高い価値を持っています。訪れる際は、ぜひその歴史や周辺の魅力も一緒に楽しんでほしいと思います。

もう一度検索