大野豊 (漫画家)

大野豊

大野豊（おおの ゆたか、1938年 - ）は、佐賀県出身の漫画家、絵本画家であり、「大野ゆたか」名義でも作品を発表しています。

経歴

学生時代、大野は松本零士、高井研一郎、井上智らと共に同人グループ「九州漫画研究会」を結成し、同人誌「九州漫画展」を制作しました。この活動を通して、漫画家としての基礎を築いたと言えるでしょう。

その後、大野は漫画家・手塚治虫に師事し、虫プロダクションに入社しました。虫プロ商事が出版していた雑誌『COM』では、投稿コーナー「ぐら・こん」の審査員を担当しました。当時高校生だったいしいひさいちが「基礎コース」で2度入選を果たしたことは、大野の審査眼の確かさを示すエピソードとして知られています。

虫プロダクション退社後は独立し、漫画家、絵本画家として幅広い分野で活躍を続けました。

作品

漫画

大野豊は、様々なジャンルの漫画作品を発表しました。

秘密警察27
黒と赤（1958年頃）
かいき怪談（1960年頃）
わんぱく探偵団（1968年）
空中都市008（1969年頃）

これらの作品は、当時の漫画界に大きな影響を与えました。独特な世界観とストーリー展開は、多くの読者を魅了しました。

絵本

大野豊は、絵本作家としても高い評価を得ています。特に、ポプラ社から出版された「世界名作ファンタジー」シリーズは、多くの子供たちに愛されています。

世界名作ファンタジー（ポプラ社）
ももたろう
ピーターパン
はだかの王さま
わらしべちょうじゃ
つるのおんがえし
ヘレン・ケラー

世界の名作童話 動く絵本（ポプラ社）
西遊記
ももたろう
三びきのこぶた
ピーターパン
はくちょうの王子
* おやゆびひめ

これらの絵本は、美しいイラストと分かりやすいストーリーで、子供たちの想像力を掻き立てます。また、大人にとっても懐かしい童話の世界を再発見するきっかけとなるでしょう。

まとめ

大野豊は、漫画と絵本の両分野で才能を発揮したクリエイターです。その作品は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。彼の作品は、日本の漫画・絵本文化において重要な位置を占めており、次世代のクリエイターたちにも大きな影響を与え続けていくことでしょう。

もう一度検索