大金直樹

大金直樹の経歴とFC東京での活躍

大金直樹（おおがね なおき）は、1966年12月13日に生まれた日本の実業家であり、元サッカー選手です。茨城県日立市で育った彼は、サッカーの道を歩むこととなり、若い頃からその才能を発揮していました。高校時代には茨城県立日立第一高等学校に進学し、サッカー部で活躍。2年生と3年生の時には、茨城県選抜メンバーとして国体にも出場しています。彼のサッカーキャリアはここから始まりました。

その後、1985年に筑波大学へ進学し、大学サッカーの舞台でも力を発揮。彼の4年生時には、関東大学リーグと総理大臣杯での優勝を果たしました。大学卒業後の1989年、東京ガスへ入社し、社員選手として加入。ここで主にボランチとしてプレーを続けました。1990年には関東リーグと全国地域リーグ決勝大会での優勝も経験し、その後も日本リーグやジャパンフットボールリーグでも活躍しました。

しかし、彼のキャリアは1994年に大きな試練を迎えます。リーグ第6節の東芝戦において、前十字靭帯を断裂してしまい、その後のリハビリに尽力しましたが、完調には戻らず、1995年に現役を引退することになりました。その後は、FC東京の母体である東京ガスサッカー部に籍を置きました。

引退後のキャリア

引退した大金は、サッカーと一旦距離を置き、営業職として働くことになります。ところが2002年、鈴木徳彦からの誘いでクラブのスタッフとして復帰。これにより、東京ガスからFC東京を運営する東京フットボールクラブ株式会社へ異動となり、法人営業部や事業部で新規スポンサーの獲得に成功します。

2011年2月には常務取締役に就任し、サッカー経験のない代表取締役社長、阿久根謙司をサポートする立場となります。また、その後FC東京バレーボールチームの部長も兼任。2015年には第5代代表取締役社長に昇進し、同社初の東京ガスサッカー部のOB社長となりました。さらに、東京都サッカー協会評議員の役割も担うようになります。

彼は2016年1月に「2020VISION」を掲げ、FC東京の計画を推進。これは、クラブの将来的なビジョンを示すプロジェクトとして、彼のキャリアにおいて重要な位置を占めています。2020年にはJリーグ理事（非常勤）にも選任され、さらに2022年2月には取締役会長に就任しました。

大金直樹は、選手としてのキャリアの後にビジネス界でも大きな成功を収め、FC東京の発展に多大な貢献をしてきた人物です。彼の姿勢や取り組みは、サッカー界においても多くの人々に影響を与えてきました。

もう一度検索