大阪ガス御堂筋東ビル

大阪ガス御堂筋東ビルとは

大阪市中央区の道修町に位置する大阪ガス御堂筋東ビルは、通称「OMEビル」と呼ばれ、多くの企業が入居するオフィスビルです。この場所は、かつて日本板硝子の本社ビルが所在しており、1961年に竣工されました。しかし、2000年に日本板硝子が北浜に本社を移転したことに伴い、土地と建物は70億円で住友信託銀行に売却されました。

建設と設計

その後、OMEビルはアクセス（現在のNCS&A）の本社ビルとして新たに建設され、2003年に竣工しました。特に注目すべきは、地域の振興に寄与するために設けられたコミュニティー施設「アクセスホール」です。このホールは、シアター形式を採用し320人を収容できる大きさを誇ります。また、2階には多目的スペースとして利用できるホワイエも設置されています。

このビルのデザインは、大阪市が御堂筋沿いの建築物に対して設けた行政指導に基づき、高さ制限が設けられており、軒高が50m、最高高さが60mに制限されています。これにより、周辺の景観との調和が図られています。

経営の変遷

大阪ガス御堂筋東ビルは、経営不振に陥ったアクセスに関連するビルとともに、2006年に売却が発表されました。その後、2007年にはリサ・パートナーズが管理する室町特定目的会社に231億円で買収されました。この期間を経て、2010年には大阪ガスが約70億円でビルを取得し、大阪ガスグループのオフィスが入居することとなりました。

現在の入居企業

現在、このビルには多くの企業が入っています。代表的な入居者には、Daigasガスアンドパワーソリューション株式会社、中山共同発電株式会社、中山名古屋共同発電株式会社などがあります。また、風力やバイオマス発電に従事する企業も多数存在し、持続可能なエネルギー社会への貢献を目指しています。

主要な入居企業一覧

• - Daigasガスアンドパワーソリューション株式会社（本社）
• - 中山共同発電株式会社
• - 中山名古屋共同発電株式会社
• - 株式会社グリーンパワーフュエル
• - 尻別風力開発株式会社
• - 泉北天然ガス発電株式会社
• - 千里蓄電所株式会社
• - 袖ケ浦バイオマス発電株式会社
• - Daigas大分みらいソーラー株式会社
• - 姫路天然ガス発電株式会社
• - 広畑バイオマス発電株式会社

過去には、株式会社OGCTSや大阪ガスエンジニアリング株式会社などもこのビルに登記されていました。

交通アクセス

アクセス面では、大阪メトロの御堂筋線が便利です。最寄りの駅となる「淀屋橋駅」や「本町駅」からも徒歩圏内で、多くの通勤者にとって利便性の高い立地となっています。

このように、大阪ガス御堂筋東ビルは、地域のランドマークとしてだけでなく、持続可能なエネルギー企業の集合体としても機能し、今後の地域発展に寄与し続けることが期待されています。

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