大阪国際石油精製

大阪国際石油精製株式会社について

大阪国際石油精製株式会社は、千葉県市原市に位置する石油製品の精製を行う企業です。この会社は2010年に設立され、日本で初めての輸出型石油会社として注目を集めました。設立時はJX日鉱日石エネルギー（現在のENEOS）と中国国際石油事業日本株式会社の合弁によって誕生し、同年の10月に大阪製油所での石油精製を開始しました。

沿革

この会社の歴史は長く、1970年に興亜石油大阪製油所としてスタートしました。最初の操業は1971年1月に始まり、原油処理能力は80,000バレル/日でした。1992年には処理能力を95,000バレル/日へ増強し、1993年には104,000バレル/日に達しました。さらに1998年にはIPP事業を開始し、処理能力を125,000バレル/日に引き上げました。2002年には興亜石油が新日本石油精製に統合され、大阪製油所はその傘下に入りました。

2010年にはJX日鉱日石エネルギーの発足に伴い、大阪製油所は新たな形で運営を始めます。同年10月には会社が分離独立し、大阪国際石油精製株式会社が設立されました。しかし、2020年には大阪製油所での精製機能が停止され、その後の運営はENEOSに承継されました。

この年の12月には千葉県市原市に新たに移転し、ENEOSから譲り受けた千葉製油所の運営を再開しました。

千葉製油所の概要

千葉製油所では、主要な生産品としてさまざまな石油製品が挙げられます。主な設備は以下の通りです。

• - 常圧蒸留装置（処理能力：129,000バレル/日）
• - 減圧蒸留装置（処理能力：83,000バレル/日）
• - 接触改質装置（処理能力：28,000バレル/日）
• - 水添脱硫装置（処理能力：111,500バレル/日）
• - 残油流動接触分解装置（処理能力：34,000バレル/日）
• - 中圧水素化分解装置（処理能力：40,000バレル/日）

これらの設備により、千葉製油所では効率的な石油の精製が行われ、安定した石油供給を実現しています。大阪国際石油精製株式会社は、輸出型の特徴を持つ企業として、国内外の需要に応える重要な役割を果たしています。

関連項目

関連する油会社としては、ENEOS厳選の製油所である仙台、鹿島、根岸、水島、麻里布、大分、和歌山などが存在します。これらの施設は、ENEOSグループ全体のパフォーマンスに寄与し、不断の技術革新を追求しています。

このように、大阪国際石油精製株式会社は日本における石油精製業界で重要な存在であり、確かな実績と技術力を持って今後も成長が期待されています。

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