大阪大学大学院歯学研究科・歯学部

大阪大学 大学院歯学研究科・歯学部について

大阪大学大学院歯学研究科は、大阪大学大学院に設置されている研究科の一つで、高度な歯科医療の研究と教育を担っています。また、大阪大学歯学部は、歯学研究科と並び、学部教育の中核を担う組織です。

歴史

大阪大学歯学部のルーツは、1926年に大阪医科大学に設置された歯科学教室に遡ります。その後、大阪帝国大学医学部歯科学講座を経て、1951年に国立大学初の歯学部として医学部から独立しました。この独立により、大阪大学歯学部は、歯科医学の発展に大きく貢献することになります。

学部・研究科の構成

歯学部は、歯学科1学科体制で、高度な専門知識と臨床能力を持つ歯科医師の育成を目指しています。一方、歯学研究科は、口腔科学専攻のもと、より専門的な研究活動を行っています。

附属機関

歯学部には、附属病院、附属歯科技工士学校、附属歯学教育開発センターが設置されており、臨床実習や歯科技工士の育成、教育研究の発展に貢献しています。歯学研究科には、口腔科学フロンティアセンターとイノベーティブ・デンティストリー推進センターが設置され、最先端の研究を推進しています。

大学院の研究体制

歯学研究科では、以下の講座が設けられ、幅広い分野の研究が行われています。

顎口腔病因病態学講座：顎顔面口腔病理病態学、薬物療法学、顎顔面口腔外科学、顎口腔腫瘍学
顎口腔機能再建学講座：生体材料学、クラウンブリッジ補綴学、有床義歯補綴学・高齢者歯科学
高次脳口腔機能学講座：高次脳口腔形態統合学、高次脳口腔機能統合学、歯科麻酔学、顎口腔機能治療学
口腔分子感染制御学講座：分子病原口腔微生物学、歯科保存学、小児歯科学
口腔分子免疫制御学講座：分子細胞生化学、予防歯科学、歯周病分子病態学
口腔分化発育情報学講座：顎顔面口腔発生生物学、顎顔面口腔矯正学、口腔顎顔面放射線学
顎口腔病態検査治療学講座：臨床口腔検査学
療護歯科保健学講座：顎口腔総合医療学、障害者歯科学
口腔科学フロンティアセンター：先端生物学

これらの講座で、基礎研究から臨床研究まで幅広い研究活動が行われており、歯科医学の進歩に貢献しています。

沿革

大阪大学歯学部・歯学研究科は、以下のような歴史を歩んできました。

1926年：大阪医科大学に歯科学教室が設置
1931年：大阪帝国大学医学部に改組、翌年歯科学講座を設置
1950年：大阪大学医学部に歯学科を設置
1951年：医学部から独立して歯学部を設置。6つの講座を新設
1952年：歯学部に3つの講座を新設
1953年：歯学部に3つの講座を新設。大阪大学歯学部附属病院を設置
1955年：歯学専攻科を設置。歯学部に口腔外科学第二講座を新設
1959年：歯学部に口腔生化学講座を新設
1960年：大学院歯学研究科を設置。大阪大学歯学部附属歯科技工士学校を設置
1963年：口腔生化学講座を生化学講座に、口腔衛生学講座を予防歯科学講座に名称変更
1964年：歯学部に口腔細菌学講座を新設
1969年：歯学部に口腔解剖学第二講座を新設
1972年：歯学部に歯科放射線学講座を新設
1974年：歯学部に中央研究室を新設
1976年：歯学部に小児歯科学講座を新設
1981年：歯学部に歯科麻酔学講座を新設
1983年：吹田キャンパスに移転
2000年：大学院重点化。歯学研究科が2専攻体制となる
2009年：歯学研究科に口腔科学フロンティアセンターを新設
2012年：歯学研究科を1専攻に改組
2016年：歯学部附属歯学教育開発センターを新設
2018年：歯学研究科にイノベーティブ・デンティストリー推進センターを新設

著名な出身者

大阪大学歯学部・歯学研究科は、数多くの優れた人材を輩出しています。政治、研究、医療分野で活躍する著名な出身者として、以下のような方が挙げられます。

政治：矢追秀彦（元衆議院議員）、新原秀人（元衆議院議員）
研究：上村修三郎（元徳島大学教授）、浦出雅裕（兵庫医科[[大学]]名誉教授）、古郷幹彦（大阪大学教授）、丸山剛郎（大阪大学名誉教授）、矢谷博文（大阪大学教授）、山城隆（大阪大学教授）、山本照子（東北大学教授）
医療：木ノ本喜史（大阪大学臨床教授）

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