大阪市営バス古市営業所

大阪市営バス古市営業所の歴史と役割

大阪市営バス古市営業所は、大阪府の大阪市にあったバス営業所であり、主に城東区や鶴見区を中心に広がる網の目のような路線網を支えていました。営業所の略称は「古」であり、資料などではそのシールが付けられていました。しかし、2010年3月27日をもってこの営業所は廃止され、担当していた路線は他の営業所へと移管されました。

概要とルート

古市営業所は、城東区を基盤として、鶴見区や東淀川区、淀川区でも運行を行っていました。特に重要な路線は、新森公園前から発着する便であり、新森操車場の操車を中心に運行されていました。しかし、2002年の路線再編以降、守口営業所が主にこの路線を担当することになり、最終的には新森操車場も2010年に廃止されています。

最寄のバス停は古市車庫前であり、廃止時には赤バスである城東北ループ線のみが運行されていましたが、かつては幹線臨66号系統も運行されていました。営業所の閉鎖と共に、「古市車庫前」も「関目二丁目南」という名称に変更されました。

沿革

• - 1967年4月20日：古市営業所が開設される。
• - 2002年4月：大阪運輸振興への管理委託が開始される。
• - 2010年3月：古市営業所が廃止される。

この営業所では、1970年代から使用されていた大型車両とともに中型車両も使用されていました。また、赤バス路線では小型車が配備されていました。2002年以前はほぼ日野自動車製の車両が使用されており、以降は自社生産のいすゞ自動車製の大型車両に統一される時期もありました。

運行されていた路線

ここでは、古市営業所で運行されていた主な路線を紹介します。

10号系統

• - 運行区間：平野区役所前 - 地下鉄平野 - JR平野駅 - 加美北五丁目 - 地下鉄南巽 - 杭全

2002年の路線再編により変更の後、平野区役所前からの運行が復活し、長吉営業所に移管されました。

21号系統

• - 運行区間：総合医療センター前 - 地下鉄都島 - 地下鉄野江内代 - 関目一丁目 - 城東区役所前 - 放出住宅前 - 諏訪神社前

日中のみ運行されるこの路線は、城東区役所を通り、回帰する形態で運行されました。

25号系統

• - 運行区間：東淀川駅前 - 新大阪駅東口 - 三国本町 - 三津屋公園 - 加島駅前

新設されたこの路線は古市営業所専属であり、その後減便されていきました。

78号系統

• - 運行区間：花博記念公園北口 - 地下鉄新森古市 - 高殿 - 都島区役所前 - 大阪駅前

幹線78号系統として機能し、様々な停留所を結ぶ重要な路線でしたが、2010年に守口営業所に移管されています。

将来の利用予定地

古市営業所の跡地は、洪水対策の一環として「城北立坑」が建設される予定で、2026年度の完成が目指されています。このように、かつての営業所の名残は利用者の安全のために活用されることになります。

最後に

大阪市営バス古市営業所の廃止は、地域住民にとって多くの変化をもたらしましたが、今もなおその路線の一部は他の営業所により運行され続け、地域の交通網の維持に貢献しています。古市営業所の歴史は、地域交通の重要性を改めて教えてくれるものです。

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