大阪市立出来島小学校

大阪市立出来島小学校：歴史と発展の歩み

大阪市立出来島小学校は、大阪府大阪市西淀川区出来島に位置する公立小学校です。1959年、大阪市立川北小学校の分校としてその歴史をスタートさせました。高度経済成長期の1964年、独立校として開校。この年制定された校歌には、当時の産業優先の社会風潮を反映した歌詞が含まれていましたが、後に自然を詠んだ歌詞へと改められています。この出来事は、時代の変化と学校教育の歩みを知る上で貴重なエピソードと言えるでしょう。

開校以来、出来島小学校は地域社会とともに歩み、児童の育成に尽力してきました。校舎や施設の整備は、学校の歴史を語る上で重要な側面です。1960年には鉄筋校舎が完成し、その後も、講堂（1968年、1993年改築）、屋上プール（1993年）、トンボ池（1994年）、メダカ池（1999年）、コンピューター室（2000年）、石庭（2000年）、ホタルの飼育小屋（2000年）などが順次整備されました。これらの施設は、児童の教育環境の充実を図るだけでなく、自然との触れ合いを重視する学校の姿勢を表しています。

1971年には、大阪府教育委員会から公害対策研究指定校に指定され、研究発表を行うなど、地域社会への貢献にも積極的に取り組んできました。これは、学校が時代の課題に真剣に取り組んできた証左でしょう。

21世紀に入っても、学校は進化を続けています。インターブロックの敷設（1999年、2002年）、ウォータークーラーの新設（2002年）、エアコン設置（2003年）、エレベーター設置（2009年）、トイレ改修（2009年）、外壁塗装（2012年、2013年）など、ハード面での整備が継続的に行われています。これらの取り組みは、安全で快適な学習環境を提供するための学校側の強い意志を示しています。

出来島小学校の卒業生は、基本的に大阪市立淀中学校へ進学します。最寄りの駅は阪神なんば線出来島駅で、駅から学校までは徒歩約300mです。大阪シティバスも利用可能です。

このように、大阪市立出来島小学校は、高度経済成長期からの変遷を反映しながら、常に時代の変化に対応し、児童の教育環境の向上に努めてきた歴史を持っています。地域社会に開かれた学校として、これからもその役割を果たしていくことでしょう。校歌の歌詞変更というエピソードは、時代の流れと学校教育のあり方の変化を象徴的に示しており、出来島小学校の歴史を知る上で重要なポイントです。今後も、地域社会のニーズに応えながら、児童の健やかな成長を支えていくことが期待されます。

出典:
出来島小学校沿革（学校ホームページ内）（一部記載分除く）

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