大阪府中央卸売市場

大阪府中央卸売市場の概要

大阪府中央卸売市場（通称：北部市場）は、1978年に大阪府茨木市に設立された公共の卸売市場です。これは、大阪万博以降の北大阪地域での人口増加に伴い、食糧供給の効率化を図るために設置されました。市場の所在地は茨木市宮島1丁目1番1号であり、大阪府が運営しています。

この市場は主に青果棟と水産棟から成り立っており、大阪府食品衛生検査所も併設されています。さらに、加工食品の卸売を行う施設も同時に開設され、地域の食品流通を支えています。

取扱品目について

大阪府中央卸売市場では非常に多様な食品が取り扱われています。具体的には、

• - 野菜：156品目
• - 果実：174品目
• - 生鮮水産物：106品目
• - 冷凍水産物：107品目
• - 加工水産物：64品目
• - その他：3品目

これらの品目は、地域住民や食品業者に新鮮な食材を提供する役割を果たしています。2005年度のデータによると、青果の取扱量は258,963トン、水産物は72,679トンで、合計331,642トンという大規模な取扱数量が記録されています。また、金額面では青果が527億1,000万円、水産物が563億3,600万円で合計1090億4,600万円にのぼっています。

青果は主に、大阪北部中央青果株式会社や大果大阪青果株式会社の北部支社が業務を行っており、市場の運営を支えています。

付設加工食品卸売場

「大阪・茨木こだわり食材市場」として知られる付設加工食品卸売場も、市場と同時に設立されました。この施設は、地域に特化した高品質な食材の提供を目指しています。運営は株式会社大阪府食品流通センターが行っており、元々は大阪府が大株主の公企業でしたが、2015年4月1日より泉北高速鉄道に株式が譲渡され、現在は南海グループの一部となっています。

加盟する施設と関連項目

大阪府中央卸売市場には、他にも関連する施設があります。例えば、大阪市中央卸売市場や大阪貨物ターミナル駅があり、この駅からは市場に専用の貨物線が伸びていた歴史もあります。しかし、現在ではその専用線が廃線となってしまっています。

外部リンク

大阪府中央卸売市場についての詳細は、大阪府や管理センターの公式ウェブサイトでも確認できます。また、場内仲卸業者の商品を販売する公式ECサイトも運営されており、地域の食材を手軽に購入することができます。

大阪府中央卸売市場は、新鮮な食材を安定的に供給し、地域の食文化を守る重要な拠点として活動しています。

もう一度検索